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2008年11月20日(木)

第5回:ダイエットビールを飲みすぎて太る人

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 サントリーのビール事業が1963年の参入から46年目で黒字になるというニュースが 先日報道されました。

 主力のビールが好調だったことに加え、各社が原料高を理由に値上げに動いた中、サントリーだけが価格を据え置いた戦略が功を奏したようです。価格戦略は企業の命運に大きく作用するものであり、値上げは非常に難しい対応だと思います。原価が上がる中、価格を据え置いていれば利益は減っていきますが、値上げによって売り上げが落ちるというリスクもあります。

 サントリーの場合は据え置き戦略が功を奏したわけですが、サントリーだけが据え置いたということがポイントではないかと思います。据え置きする会社の方が多ければ、値上げをした一社がその恩恵を独占することもあり得たのではないかと思います。ビールというシェア争いが熾烈(しれつ)なマーケットの難しさを改めて感じたニュースでした。

 最近、アルコール度数7%の「キリンストロングセブン」という発泡酒が発売になりました。通常のビールや発泡酒よりも高いアルコール度数が特徴の商品です。

 私はテレビCMでその新商品のことを知りました。そのときの率直な感想は「この発泡酒はいったい誰に向けて作られた商品なのだろう??」というものでした。アルコール度数が高い発泡酒というのは自分にとって何がメリットなのだろうか? この発泡酒は誰にどんなメリットがあるのだろうか? という疑問が頭によぎったのでした。

 テレビCMでよく目にする新製品のビール類は、糖質カットなどのダイエットビールと原材料が麦ではないいわゆる第三のビールが主流です。糖質カットはダイエット、健康管理などという明確な目的のある商品ですし、第三のビールは低価格というメリットがありながら味も悪くないという訴求がメーンです。

 こうした中でアルコール度数が高いという訴求はある意味新鮮ではあります。ただ、ダイエットや第三のビールの目的訴求に慣れた私にとっては、アルコール度数が高い発泡酒の目的が分からずに違和感を覚える商品だったのです。誰が買うのか想像もつかないこの発泡酒、どうやら売れ行きが好調なようなのです。

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著者プロフィール

渡辺 健太郎(わたなべ・けんたろう)

渡辺 健太郎

1974年宮城県出身。1997年東邦大学理学部情報科学科卒業後、大塚商会を経て、1999年にインターネット広告代理業やインターネットメディア事業を展開するサイバーエージェントへ入社。1999年7月には、大阪支社を立ち上げるとともに支社長を務める。その後、2005年7月からは責任者として「アメブロ」の立ち上げを担当。2006年12月サイバーエージェント取締役に就任。現在は株式会社マイクロアド代表取締役として、行動ターゲティングやコンテンツ連動型などの広告テクノロジーを開発・運営し、アドネットワーク事業「MicroAd(マイクロアド)」を展開する。

行動ターゲティング、ブログ広告、リターゲティングのマイクロアド


このコラムについて

釣堀マーケティング

誰に、いつ、どこで、どうやってターゲティングするのか。その選択を正しく行う、つまりターゲティングの正解を知っていれば、釣堀で魚を釣るように簡単に魚が釣れる。欲しがっている人、潜在的なニーズを持っている人に的確に情報を伝えることができるようになればいいな、というのが多くのマーケティング担当者の思いだ。「釣堀マーケティング」という理想的な状況を作りだすためのヒントになるマーケティング全般の考え方、世の中の身近な事例、具体的なターゲティング手法などを、このコラムでは綴っていく。さまざまなターゲティング手法を知って、うまく使いこなすことが、今後のマーケティングでは必要となり、成功のカギとなる。

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