「ユーザーの心をつかむWeb文章術」

ユーザーの心をつかむWeb文章術

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2008年11月25日(火)

「プロらしさ」を生むWeb文章校正の5大鉄則

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 校正というと、誤字・脱字をチェックしたり、「てにをは」の修正をしたりといった作業を思い浮かべる人も多いのですが、これは間違いです。もちろん、こうした行為も校正の一つではありますが、もっと大切なことがいくつもあります。

 原稿というのは、不思議なもので、書き上げたばかりのものよりも、寝かせて見直して、手直しを入れたもののほうが、はるかに出来がよくなります。「勢いで書き上げる第一稿、落ち着いて見直す第二稿」とか「ラブレターと原稿は一晩寝かせてから提出する」という言葉が、物書きの間では、よく出てきます。

 もし、あなたが勢いで書き上げた第一稿を見直さず、クライアントに提出したり、Webサイト上に掲載したりしたらどうなるでしょうか? ほとんどの場合、誤字・脱字があったり、読みづらい文章があったり、間違いがあったりするでしょう。

 原稿の品質向上のためには、見直す時間も考慮して、スケジュールを組み立てることが必要です。

執筆→推敲→校正の流れはマクロからミクロへという流れと同じ

 文章というのは線状です。一行目は二行目のためにあり、二行目は三行目のためにあります。時間的、とでもいいましょうか。AとBを完全に同時に表現することはできず、必ずどちらかが先になります。

 もつれたり、立体的であったりする考えを、一本の線にしていく行為が書くという行為です。実際に書いてみると、何が足りないのか、どこをもっとあつく書かなければいけないのか、なども見えてきます。

 そのために原稿はまず書き上げることを第一とします。


 次に、推敲(すいこう)です。推敲とは、文章を見直す作業です。ほんとうにこの表現でいいのか?もっと的確な表現はないか?そもそも原稿の構成として、これでいいのか?などなど、書き上げた後、その原稿を前に検討を重ねていく作業です。

 推敲では、部分的な改修だけではなく、構造的変更、つまり、真ん中にあった部分を冒頭へ持っていったり、後半をすべてカットしたりするなどの、大幅な改修も行います。

 こうして第二稿ができあがります。これもまた推敲して、第三稿ができあがります。この作業プロセスで、構成などの大きなところと、一文の表現方法などの小さなところの両方に目を向けるように心がけます。経済学などで、マクロとミクロという両方の視点で物事をとらえるように、文章を執筆していく上でも視点の切り替えは大切な行為です。

 次はいよいよ校正作業です。

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著者プロフィール

中村祐介
エヌプラス 代表取締役

中村祐介

日経BP社の記者職を経てエヌプラスを設立。ソニーやグーグル、KDDI(au)、二期リゾートなど多数の企業のマーケティングやブランディング、Web、PR、イベントなどのコンサルティングやプランニングに携わる。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆などの創作活動を行うほか、講演活動も行う。プライベートではRIA(Rich Internet Application)コンソーシアムの運営委員や、自由大学の教授、日本冒険作家クラブに所属するなど、多種多様な活動を行う。Blogは「中村祐介のコミュニケーション戦略メモ」。


このコラムについて

ユーザーの心をつかむWeb文章術

雑誌・テレビと比べて、インターネット広告の出稿量は増え続ける一方です。デザイン面においても、大手の広告会社や広告制作会社がかかわるようになり、そのクリエーティブを評価するアワードなども、活況を呈しています。
しかし、文章やコピー表現となると、紙媒体などと比べて、まだまだ改善する余地は多くあります。SEO(検索エンジン最適化)を中心テーマとしたライティングテクニックなどは大量に本が出版され、インターネット上でも販売されているケースが見受けられますが、それと、ここでいう文章・コピー表現はまったく別モノです。
いくらSEO対策を行ったり、広告を用いたりしてユーザーに自身のWebページにアクセスしてもらうことがかなったとしても、そこに魅力的なメッセージがこめられていなければ、意味がありません。パソコンやケータイなどを使い、コンテンツを見ているユーザーの気持ちをつかむ文章表現が加わることで、初めて、ユーザーに愛されるコンテンツとなり得ます。
このコラムでは「ユーザーの心をつかむ文章術」というキーワードで、ターゲットとなる「人間」の「心」を動かす文章のあり方や、可能性について考えていきたいと思います。

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