「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2008年12月3日(水)

「UNIQLOCK」がロングヒットを続ける理由とは

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 前回のコラムでは、機能的な特徴だけでは短期間でのクチコミ伝播が見込みづらい製品におけるネットマーケティングの事例として、ユニリーバの「Dove(ダヴ)」の事例を紹介しました。

 ただ、ユニリーバの事例は海外の事例であり、参考にしにくいと思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回は国内の事例として、ユニクロの「UNIQLOCK」の事例をご紹介したいと思います。

 UNIQLOCKは、ユニクロが2007年6月から開始した取り組みで、カンヌ国際広告祭の2部門でグランプリを受賞するなど、世界三大広告賞を受賞した非常に有名なキャンペーンです(関連記事1関連記事2)。

 ユニクロの服を着た女性がダンスをしている映像が流れる時計のブログパーツは、そのデザイン性やコンセプトが高く評価され、既に88カ国で累計5万5000人以上の人が利用し、累計の閲覧数が2億回を超えようかという状況。まさに大成功した事例と言えるでしょう。


 ユニクロが扱っているのは、衣料品。2000年ごろのフリースの大ブームや、最近のブラトップ、ヒートテックのように、代名詞となる製品を次々に生み出している企業ではありますが、主力の製品となっているのはTシャツやポロシャツ、セーターなどのカジュアル衣料です。

 以前、ご紹介した「Wii」や「iPhone」のように、製品だけでクチコミを生むというのは難しいですし、「pixiv」や「iKnow!」のようにサービス自体にクチコミ伝播の仕組みを埋め込むことも難しいわけですから、そういう意味でもUNIQLOCKの成功は非常に画期的といえます。

 あまりの成功の大きさに、自分たちの会社には参考にならないと思っている方も多いようですが、実はUNIQLOCKのキャンペーンには多くの企業にとって参考になるポイントが多数隠されているのです。

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「日経ネットマーケティング」(2007年10月25日創刊)は企業の販売・営業、広告・宣伝担当者に向け、「ネットとケータイで“売れる”仕組みを作る」をテーマに、実務に役立つ情報を「本誌」「Web」「セミナー」の三つを連携させて提供します。「日経ネットマーケティング」の年間購読は、こちらからお申し込みいただけます。

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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