前回のコラムでは、機能的な特徴だけでは短期間でのクチコミ伝播が見込みづらい製品におけるネットマーケティングの事例として、ユニリーバの「Dove(ダヴ)」の事例を紹介しました。
ただ、ユニリーバの事例は海外の事例であり、参考にしにくいと思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回は国内の事例として、ユニクロの「UNIQLOCK」の事例をご紹介したいと思います。
UNIQLOCKは、ユニクロが2007年6月から開始した取り組みで、カンヌ国際広告祭の2部門でグランプリを受賞するなど、世界三大広告賞を受賞した非常に有名なキャンペーンです(関連記事1、関連記事2)。
ユニクロの服を着た女性がダンスをしている映像が流れる時計のブログパーツは、そのデザイン性やコンセプトが高く評価され、既に88カ国で累計5万5000人以上の人が利用し、累計の閲覧数が2億回を超えようかという状況。まさに大成功した事例と言えるでしょう。
ユニクロが扱っているのは、衣料品。2000年ごろのフリースの大ブームや、最近のブラトップ、ヒートテックのように、代名詞となる製品を次々に生み出している企業ではありますが、主力の製品となっているのはTシャツやポロシャツ、セーターなどのカジュアル衣料です。
以前、ご紹介した「Wii」や「iPhone」のように、製品だけでクチコミを生むというのは難しいですし、「pixiv」や「iKnow!」のようにサービス自体にクチコミ伝播の仕組みを埋め込むことも難しいわけですから、そういう意味でもUNIQLOCKの成功は非常に画期的といえます。
あまりの成功の大きさに、自分たちの会社には参考にならないと思っている方も多いようですが、実はUNIQLOCKのキャンペーンには多くの企業にとって参考になるポイントが多数隠されているのです。
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。






NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










