「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2008年12月17日(水)

ネットマーケティングはAISASを時間軸ではなくピラミッドで考える

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 前回までのコラムでは、クチコミが広がったネットマーケティングの事例について、さまざまなパターンを紹介しました。

 ただ、一つひとつの事例を見ただけでは、なかなか自社への応用がイメージしにくいかもしれません。

 そこで、今回はネットマーケティングにおいて、どのような全体像を描くべきかという話をご紹介したいと思います。

 まず、みなさんに改めてご紹介したいのが「AISAS(アイサス)」というモデルです。

 AISASとは、インターネットを積極的に活用する消費者の購買行動プロセスをステップ化する形で電通が提唱したもので、ある商品を消費者が認知してから購買に至るプロセスを、「Attention(注意)」「Interest(興味)」「Search(検索)」「Action(購買)」「Share(情報共有)」の五つのフェーズで表現しているモデルです。

 ネットマーケティングを語る上では必ずといっていいほど登場する概念です。知っている方も多いかもしれません。

 ただ、ネットマーケティングを展開する上で、AISASの理論が誤解を生みやすいのが、AISASという言葉が時間軸で左から右に流れるように並んでいる点です。

 おそらく下記のようなイメージを持っている方が少なくないと思います。


 つまり、大量のAttention(注意)を獲得することができれば、そのうちの何%かが興味を持ってくれて、そのうちの何%かが検索行動を起こし、そのうちの何%かが購買行動を起こす、と時系列で左から右側に確率論で減っていくイメージです。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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