「米国ネットマーケティング茶話」

米国ネットマーケティング茶話

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2008年12月19日(金)

「オバマキャンペーン」をマーケティングの観点から分析する(1)

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 今回から私の連載コラムは、「米国ネットマーケティング茶話」と題して、より米国ネットのトレンドを分かりやすく伝えるために、コラム形式で、マーケッターとしての立場だけではなく、米国在住の一般消費者の視点も加味しながら書いていきたいと思います。

 2008年11月5日、21カ月間の長期にわたる歴史的な大統領選挙が終了した米国は、経済危機、およびイラク・アフガニスタンという二つの問題を抱えて、「景気後退(Recession)」への覚悟を決めながらも、次期大統領となるバラク・オバマ氏への期待に胸を膨らませています。まずは、政治のキャンペーン史上最も成功したといえる「オバマキャンペーン」を、ブランディングの観点から分析します。オバマ氏は10月17日、米国でアップルやナイキを退け、アドバタイジング・エイジ誌が選ぶ「Marketer of the year for 2008」に選ばれています(図1)。

図1●アドバタイジング・エイジ誌が選ぶ「Marketer of the year for 2008」

マーケッター 投票率
1 Obama(オバマ) 36.10%
2 Apple(アップル) 27.30%
3 Zappos(ザッポーズ:オンラインシューズショッピングサイト) 14.10%
4 Nike(ナイキ) 9.40%
5 Coors(クアーズ) 8.70%
6 McCain(マケイン) 4.50%

出展:Meridia ARS


 オバマ氏は、2004年の民主党大会のスピーチで一躍注目を集めましたが、2007年2月の大統領選挙出馬表明の時点では、一般の有権者にとってはまだまだ無名に近い存在でした。そんなノーブランド状態だったオバマ氏が、予備選挙で民主党の超ブランドとして君臨していたヒラリー・クリントン氏を打ち破り、26年の政治キャリアを持ちベトナム戦争の国民的ヒーローのジョン・マケイン氏に圧勝して、11月4日正式に44代米国大統領として選ばれました。彼のこの21カ月間のキャンペーンは、さまざまな角度から分析できます。例えば、「オバマ」をブランドとして見た場合、その強さは圧倒的で、短期間でノーブランドから一気に最高のブランドアセット(資産)を積み上げていきました。

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著者プロフィール

大柴 ひさみ(おおしば・ひさみ)

大柴 ひさみJaM Japan Marketing LLC代表。日米のマーケティング・ビジネスを橋渡し米国シリコンバレーで、日米のマーケティング・ビジネスのファシリテイターとして、戦略の開発実施・調査分析などのコンサルティング・サービスを提供するJaM Japan Marketing LLCの創設者/パートナー。日本の広告代理店の電通ヤングアンドビルカム、米国広告代理店マッキャン・エリクソンを経て、20年間に渡る日米間のビジネス経験を生かして、1998年にJaM Japan Marketingを設立。「Peer to Peer」(P2P)、「WOM」(Word of Mouth)などを活用した最新のマーケティング手法に注目したサービスを提供している。
ブログ「ひさみをめぐる冒険」を執筆中。本ウェブでは以前「米国ネットの“ざわめき”を聴く」を連載した。


このコラムについて

米国ネットマーケティング茶話

米国の金融危機に端を発した、世界的不況の真っただ中に立たされた米国企業はこの 状況下でどのようなネットマーケティングを展開しているのか。 このコラムでは、 米国在住の著者が米国ネットマーケティングのトレンドをコラム形式で、マーケッ ターとしての立場だけではなく、米国在住の一般消費者の視点も加味しながら紹介し ていきます。

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