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2008年12月18日(木)

第7回:不況風が吹けば白物家電が儲かる

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 先日、地下鉄の銀座線に乗っていると、インポートブランドの洋服のディスカウント店の広告が地下鉄の車両広告をジャックしていました。

 この小売店がここまで大規模に交通広告を出稿しているのは初めてだったので、新鮮さを感じるとともに、こういうディスカウント戦略をメーンにしているお店が露出を増やしていることに不況風を感じてしまいました。特にスーツのディスカウントにおいては、2着目1円というキャンペーンをやっていたのもかなりのインパクトを感じました。

 また、不況とは関係ないのかもしれませんが、吉野家では牛丼3杯食べたらもう1杯サービスというキャンペーンをやっています。吉野家のヘビーユーザーにとっては、普段食べている吉野家に行く頻度を少し増やせば1杯無料で牛丼が食べられるわけで、なかなか有効なキャンペーンのような気がします。新規の顧客を増やすのではなく、既存顧客の来店頻度を増やすという戦略なのでしょう。

 オフィスバスターズ(東京都千代田区)という中古オフィス用品の会社もこの不況で業績が伸びているようです。不況により企業の倒産が増え中古のオフィス用品の供給が増加。買い手側もより安い中古品を求める、というサイクルに入っているのでしょう。

 不況下にはこのようなディスカウントキャンペーンが増えるのはある意味理解できます。ただ、これとは別に先日報道されていたニュースが目に留まりました。

 それは大型の電気冷蔵庫の販売が好調というニュースです。日本電機工業会の調べでは10月の売り上げは前年比11.1%増の271億円となり、白物家電全体の伸びをけん引したとのこと。なかでも高価格帯の大容量冷蔵庫(401リットル以上)の出荷台数は前年比15.4%増の13万台、売り上げ金額は22.7%増の197億円と好調です。

 不況のため、外食を控えて家で食事をする志向が高まり、食料のまとめ買いが増加。これに応えられる大容量かつ省エネの冷蔵庫の販売が伸びているというのが理由です。

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著者プロフィール

渡辺 健太郎(わたなべ・けんたろう)

渡辺 健太郎

1974年宮城県出身。1997年東邦大学理学部情報科学科卒業後、大塚商会を経て、1999年にインターネット広告代理業やインターネットメディア事業を展開するサイバーエージェントへ入社。1999年7月には、大阪支社を立ち上げるとともに支社長を務める。その後、2005年7月からは責任者として「アメブロ」の立ち上げを担当。2006年12月サイバーエージェント取締役に就任。現在は株式会社マイクロアド代表取締役として、行動ターゲティングやコンテンツ連動型などの広告テクノロジーを開発・運営し、アドネットワーク事業「MicroAd(マイクロアド)」を展開する。

行動ターゲティング、ブログ広告、リターゲティングのマイクロアド


このコラムについて

釣堀マーケティング

誰に、いつ、どこで、どうやってターゲティングするのか。その選択を正しく行う、つまりターゲティングの正解を知っていれば、釣堀で魚を釣るように簡単に魚が釣れる。欲しがっている人、潜在的なニーズを持っている人に的確に情報を伝えることができるようになればいいな、というのが多くのマーケティング担当者の思いだ。「釣堀マーケティング」という理想的な状況を作りだすためのヒントになるマーケティング全般の考え方、世の中の身近な事例、具体的なターゲティング手法などを、このコラムでは綴っていく。さまざまなターゲティング手法を知って、うまく使いこなすことが、今後のマーケティングでは必要となり、成功のカギとなる。

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