「ユーザーの心をつかむWeb文章術」

ユーザーの心をつかむWeb文章術

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2009年1月13日(火)

中小企業こそ、ニュースリリースを活用せよ

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 みなさんは、ニュースの価値というものを、考えたことがあるでしょうか。例えば、自社にとって画期的なサービスであっても、メディアにそっぽを向かれることもあります。また、社内的にはささいなニュースリリースと思いつつ、配信したらメディアが飛びついてきたということもあります。

 実はニュースの価値は、絶対価値ではなく、相対価値なのです。

 何年も前に、ある企業の事業部が「太陽電池・ソーラーパネルを使えば、電気代が減らせる」と考え、開発をしました。

 このとき、太陽電池・ソーラーパネルは電気代を減らせるというのが訴求ポイントでした。しかし、ソーラーパネル自体が高価で普及には苦労したといいます。

 今、太陽電池・ソーラーパネルの訴求ポイントは、電気代を減らせるということだけでなく、化石燃料により発電した電気の消費量を減らせる=エコであるということにあるようです。

 このように同じ商品であっても、その時代背景などによって、評価されるポイントは変わってくるのです。自社にとって画期的なサービスであっても、既にほかの企業が手掛けていたり、受け手に受け入れられないものであったりすれば、そっぽを向かれてしまうのです。

 ここでおさらいをしましょう。ニュースの必須条件とは、以下の四つです。

・事実であること
・「今までにない」新しいことであること
・主観的、自己主張、イメージ訴求が強すぎないこと
・情報発信者の信頼性
(※これはブランディングの話なので別の機会に説明します)

 これと同時に、需要と供給のバランスや、地域性(東京なのか、地方なのか)、タイミング(当日のニュース量が多いか、少ないか)、発信者のランク(大企業か、そうでないか。社長か、課長か)といった、ニュースの「市況」によって、メディアに取り上げられるか、取り上げられないかは決まっていきます。

 つまり、ニュースというのは生ものであり、鮮魚のセリや、株式市場と似ているところがあるといえます。多くの企業がニュースを大量に配信した時は、その日に掲載される確率は低くなったり、その時に市場(受け手)が注目している分野にニュースを配信すると、掲載される確率は高くなったりといった具合です。

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著者プロフィール

中村祐介
エヌプラス 代表取締役

中村祐介

日経BP社の記者職を経てエヌプラスを設立。ソニーやグーグル、KDDI(au)、二期リゾートなど多数の企業のマーケティングやブランディング、Web、PR、イベントなどのコンサルティングやプランニングに携わる。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆などの創作活動を行うほか、講演活動も行う。プライベートではRIA(Rich Internet Application)コンソーシアムの運営委員や、自由大学の教授、日本冒険作家クラブに所属するなど、多種多様な活動を行う。Blogは「中村祐介のコミュニケーション戦略メモ」。近著に「ユーマネー」。


このコラムについて

ユーザーの心をつかむWeb文章術

雑誌・テレビと比べて、インターネット広告の出稿量は増え続ける一方です。デザイン面においても、大手の広告会社や広告制作会社がかかわるようになり、そのクリエーティブを評価するアワードなども、活況を呈しています。
しかし、文章やコピー表現となると、紙媒体などと比べて、まだまだ改善する余地は多くあります。SEO(検索エンジン最適化)を中心テーマとしたライティングテクニックなどは大量に本が出版され、インターネット上でも販売されているケースが見受けられますが、それと、ここでいう文章・コピー表現はまったく別モノです。
いくらSEO対策を行ったり、広告を用いたりしてユーザーに自身のWebページにアクセスしてもらうことがかなったとしても、そこに魅力的なメッセージがこめられていなければ、意味がありません。パソコンやケータイなどを使い、コンテンツを見ているユーザーの気持ちをつかむ文章表現が加わることで、初めて、ユーザーに愛されるコンテンツとなり得ます。
このコラムでは「ユーザーの心をつかむ文章術」というキーワードで、ターゲットとなる「人間」の「心」を動かす文章のあり方や、可能性について考えていきたいと思います。

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