「この製品、広告を流してもなかなか売れないんですが、クチコミで何とかなりませんか?」
製品の販売に苦労している企業から、よく聞かれるのがこの質問です。
前回のコラムでは、効率的にクチコミのサイクルを回すことができれば広告費をそれほどかけずに成功可能という話を紹介しました。
こう書くと当然、「これからは広告を打たなくても製品が売れるんだ」と反応される方が多いのは当然でしょう。
ただ、残念ながら問題はそう簡単ではありません。
前回のコラムで紹介したように、もしクチコミのサイクルが効率的に回っているのであれば、製品を購入した人たちからポジティブ(肯定的)なクチコミが発生。そのクチコミにより製品自体を知らなかった人が知るきっかけになったり、製品の購入を迷っている人の背中を押したりということは当然あり得ます。
ここで注目すべきなのは、「製品を購入した」人たちから「ポジティブな」クチコミが「発生している」という点です。
つまり下記の三つの要素が少なくとも必要になります。
1.製品を購入した人(少なくとも利用した人)がいる
2.その人たちが、製品に満足している
3.満足していることをほかの人に伝えようとしている
公式にすると下記のようなイメージです。
クチコミの影響力=「製品購入者人数」×「購入者の満足度」×「購入者のクチコミ率」
当然、発信されたクチコミがちゃんとターゲットに届くかどうかも重要な要素になりますが、今回はそこにはあえて触れません。改めて「広告で売れていない製品をクチコミで何とかできるか?」という質問に戻りましょう。
まず、売れていない製品においては、そもそもクチコミの発生源となる顧客が少ないはずです。
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。





NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










