「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2009年1月21日(水)

広告を活用するのは最後の手段と考えてみよう

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 前回のコラムでは、「広告で売れないからクチコミで何とかしたい」という発言は、その発言をしている時点で、かなり厳しい状況ではないかという話をしました。

 ただし、大ヒットする製品でなければクチコミが広がらないかというと、そんな話ではありません。

 今回はクチコミを意識したマーケティングを成功させる上で、鍵となるチェックポイントについて紹介したいと思います。

 以前、「ネットマーケティングはAISASを時間軸ではなくピラミッドで考える」で紹介したように、インターネット以前のマーケティングは、消費行動モデル「AIDMA」に見られるように、広告で大量の「Attention(注意)」を獲得することができれば、確率論的に購入に結びつけられる消費者が増えるというイメージを持っている方が多いと思います。

●マスマーケティング的なAISASのイメージ

 そのため、まだまだネットを活用したマーケティングにおいても、「マーケティングの手段=広告」という見方をされるケースが多いようです。

 前回のコラムで書いたような「広告で売れないからクチコミで何とかしたい」という発言は、こうした「マーケティングの手段=広告」で、広告がダメだったから、その代わりにクチコミマーケティングという単純な置き換えの発想が基になっている可能性が高いでしょう。

 しかし、以前、紹介したように、インターネットを活用したマーケティングにおいては、それぞれの興味層に対して個別にアプローチすることが可能というのがポイントです。

●カンバセーショナルマーケティング的なAISASのイメージ

 そういう意味では、せっかく個別にアプローチが可能なのに「マーケティングの手段=広告」や「マーケティングの手段=クチコミ」と一面的に見てしまうのは非常にもったいないと言えます。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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