「ユーザーの心をつかむWeb文章術」

ユーザーの心をつかむWeb文章術

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2009年1月26日(月)

「不満」から本音を探り、「あなた」視点で訴えモノを売る

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消費者の本音は「不満」から抽出できる

 消費者の本音というのは、なかなか聞き出せないものです。でも、彼らのニーズに応えないとモノもサービスも売れません。

 本音を聞き出すためには、テクニックがあります。悪い例から話しましょう。先日、家電量販店で液晶テレビを見ていると、店員が「何かお探しですか?」という声をかけてきました。こういう経験があるのは、私だけではないでしょう。

 私は店員に向かって「いや、ちょっと…」とか「見ているだけだから」と言って立ち去ってしまいました。本当は液晶テレビの台が欲しかったんです。でも、「何かお探しですか?」と言われると身構えてしまう。「あなたが期待する液晶テレビを買うわけではなく、私が欲しいのは台なんだ」。そう思って、立ち去ってしまう。

 なぜこうなってしまうのか?人は交渉ごとになると本音を言えなくなる性質を持っています。本音を言えば、そこにつけこまれて不利になるのではないかという防衛本能が働いてしまうのです(台ではなく、液晶テレビを勧められてしまうのではないか?とか)。

 消費者の本音を聞き出すためには、「不満探し」が便利です。先の例では、「何かお探しですか?」ではなく、「何かお困りですか?」と聞けば、私は「実はゲーム機やレコーダーを買ったせいで、もう少し収納力のあるテレビ台を探していてね」と言えます。

 不満は本音と同義ですから、そこからアプローチをしていくことができます。

 私も企業に対しては「何かお困りのことがあるんですか?」と問いかけることから始めます。そうすると、コンサルタントだと思って身構えていた人も、話しだす。不満が集まれば、あとはそれを整理し、解決策を見つけるだけです。

 Webサイト上でも、顧客からの問い合わせや、検索キーワードに「不満」は表れてきます。その「不満」を抽出し、それを販売のきっかけにするのです。

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著者プロフィール

中村祐介
エヌプラス 代表取締役

中村祐介

日経BP社の記者職を経てエヌプラスを設立。ソニーやグーグル、KDDI(au)、二期リゾートなど多数の企業のマーケティングやブランディング、Web、PR、イベントなどのコンサルティングやプランニングに携わる。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆などの創作活動を行うほか、講演活動も行う。プライベートではRIA(Rich Internet Application)コンソーシアムの運営委員や、自由大学の教授、日本冒険作家クラブに所属するなど、多種多様な活動を行う。Blogは「中村祐介のコミュニケーション戦略メモ」。近著に「ユーマネー」。


このコラムについて

ユーザーの心をつかむWeb文章術

雑誌・テレビと比べて、インターネット広告の出稿量は増え続ける一方です。デザイン面においても、大手の広告会社や広告制作会社がかかわるようになり、そのクリエーティブを評価するアワードなども、活況を呈しています。
しかし、文章やコピー表現となると、紙媒体などと比べて、まだまだ改善する余地は多くあります。SEO(検索エンジン最適化)を中心テーマとしたライティングテクニックなどは大量に本が出版され、インターネット上でも販売されているケースが見受けられますが、それと、ここでいう文章・コピー表現はまったく別モノです。
いくらSEO対策を行ったり、広告を用いたりしてユーザーに自身のWebページにアクセスしてもらうことがかなったとしても、そこに魅力的なメッセージがこめられていなければ、意味がありません。パソコンやケータイなどを使い、コンテンツを見ているユーザーの気持ちをつかむ文章表現が加わることで、初めて、ユーザーに愛されるコンテンツとなり得ます。
このコラムでは「ユーザーの心をつかむ文章術」というキーワードで、ターゲットとなる「人間」の「心」を動かす文章のあり方や、可能性について考えていきたいと思います。

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