今、広告・マーケティングの一番の課題は何だと思いますか。未曽有(みぞう)の経済危機、消費への意欲が減退していること、メディア活用の決定打がないこと。課題は満載です。
それでもマーケッターにとっては、やはりモノが売れないことに尽きるでしょう。これを解決するには、こういう時代でも買ってくれる人は誰?買ってくれる潜在層は誰?を考えることが必要です。
“淡々民”と言われて、内向きになっている20代。けん引車になるだろうと期待された団塊世代は、いまだに消費より仕事志向。かすかな望みの“アラフォー”ですが、多くの40代女性は、子育てと将来への蓄えで切り詰め術を考えているのが実情です。
頭を抱えるよりしようがないのですが、よーく考えてみると、「ターゲット」という概念についてあまり議論をしたことのないことに気がつきました。
インターネットで調べてみても、きちんと書かれているものは出てきません。それだけ、ターゲットという概念は常識になっているのでしょうか。
マーケティング上でのターゲットと言えば、F1(20~34歳の女性)やM1(20~34歳の男性)のように年齢でセグメントするケース。新人類や団塊ジュニアなどのように世代でセグメントするケース。それから、年収や居住地区などでセグメントするケースなどがあります。
これらのいずれもが、いわゆるデモグラフィックターゲット。マスマーケティングのにおいが残るターゲットセグメントです。なんだか怪しいと思いませんか。
しかし、マス広告が力を失い始め、インターネットが隆盛を極めると、「インサイト」という言葉が魔法の道具として、一斉に注目を浴び始めました。
それで、消費者の価値観、ライフスタイル、夢、不安などを基軸にする、サイコグラフィックターゲットに関心が移行。とにかく、消費者インサイトを調べなければ始まらない、という風潮まで現れ始めました。
やっとまともなターゲット論議になってきた感じです。もともと、ターゲットにはビジネスターゲット(買ってくれる人)と、コミュニケーションターゲット(広告に反応する相手)があり、伝えるべき相手を絞ってコミュニケーションするのが効果的と言われています。
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