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2009年2月6日(金)

第57回:本当のターゲットは、どこにいる?

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 今、広告・マーケティングの一番の課題は何だと思いますか。未曽有(みぞう)の経済危機、消費への意欲が減退していること、メディア活用の決定打がないこと。課題は満載です。

 それでもマーケッターにとっては、やはりモノが売れないことに尽きるでしょう。これを解決するには、こういう時代でも買ってくれる人は誰?買ってくれる潜在層は誰?を考えることが必要です。

 “淡々民”と言われて、内向きになっている20代。けん引車になるだろうと期待された団塊世代は、いまだに消費より仕事志向。かすかな望みの“アラフォー”ですが、多くの40代女性は、子育てと将来への蓄えで切り詰め術を考えているのが実情です。

 頭を抱えるよりしようがないのですが、よーく考えてみると、「ターゲット」という概念についてあまり議論をしたことのないことに気がつきました。

 インターネットで調べてみても、きちんと書かれているものは出てきません。それだけ、ターゲットという概念は常識になっているのでしょうか。

 マーケティング上でのターゲットと言えば、F1(20~34歳の女性)やM1(20~34歳の男性)のように年齢でセグメントするケース。新人類や団塊ジュニアなどのように世代でセグメントするケース。それから、年収や居住地区などでセグメントするケースなどがあります。

 これらのいずれもが、いわゆるデモグラフィックターゲット。マスマーケティングのにおいが残るターゲットセグメントです。なんだか怪しいと思いませんか。

 しかし、マス広告が力を失い始め、インターネットが隆盛を極めると、「インサイト」という言葉が魔法の道具として、一斉に注目を浴び始めました。

 それで、消費者の価値観、ライフスタイル、夢、不安などを基軸にする、サイコグラフィックターゲットに関心が移行。とにかく、消費者インサイトを調べなければ始まらない、という風潮まで現れ始めました。

 やっとまともなターゲット論議になってきた感じです。もともと、ターゲットにはビジネスターゲット(買ってくれる人)と、コミュニケーションターゲット(広告に反応する相手)があり、伝えるべき相手を絞ってコミュニケーションするのが効果的と言われています。

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著者プロフィール

関橋 英作(せきはし・えいさく)

関橋 英作 マーケティング・コミュニケーション・ユニットMUSB
青森県生まれ。
外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当。その多くを、トップブランドに導き、ギャラクシー賞グランプリをはじめ、NYADC賞、ACC賞など数多く受賞した。特にキットカットにおいては、クリエイティブの斬新さに加え、ビジネスの結果を出さなければ受賞できないAME賞(アジア・マーケティング・イフェクティブ賞)を2年連続グランプリの快挙。アジアマーケットナンバーワンを勝ち得た。また、日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーを取得。消費者インサイトを深く洞察する。女子美術大学・拓殖大学非常勤講師。


このコラムについて

マーケティング・ゼロ

メール・マーケティングに始まり、アフィリエイト、検索連動型広告、コンテンツ連動型広告、動画広告にRSS広告などなど実に多彩な発展を遂げているネットマーケティング。こうした広告のプラットフォームが次々と登場することは喜ばしい半面、企業は踊らされがちになります。本来、マーケティングとは何だったか?これを忘れそうになったときに皆様を原点に引き戻す、そういうコラムを目指しています。テクノロジーがどれだけ進化したとしても、マーケティングの原点はいつの日も変わらないのですから。

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