前回のコラムでは、検索連動型広告の役割は通常の「広告」とは明らかに異なるという話を紹介しました。もう一つ、検索連動型広告と同様に、勘違いの素となることが多いのがアフィリエイト「広告」です。
アフィリエイトは、一般的にはアフィリエイトプログラムと呼ばれるサービスを活用して、一般のWebサイトやブログの運営者に自社の製品やサービスの広告を掲載してもらえるようにする仕組みのことです。
アフィリエイトをいわゆるバナー広告などと同じと考えると、さまざまなWebサイトに露出することによって製品やサービスの認知を広げることができると思われがちですが、実はアフィリエイトの仕組みは、通常の広告とかなり異なります。
まず、アフィリエイトと一般の広告の違いは、広告の表示先である媒体が個人のブログやWebサイトから、企業運営のWebサイトまで多岐にわたることです。
また、広告の掲載位置がWebサイトによって大きく異なるのも特徴です。そのため、アフィリエイトはクリック単位や、商品購入や会員登録などの成果単位で報酬を払うのが一般的です。というのも、通常のバナー広告のような表示回数単位での報酬設定にすると、実際には利用者の目にはほとんど触れていないようなWebページの極端に下の方に掲載されてしまうケースが出てくるからです。
ただ、ここで問題となるのが自社の広告が掲載される確率。
通常のアフィリエイトプログラムでは、一つのサービスに数十から数百以上の製品やサービスの広告が登録されているため、媒体側はその中から最も自らの収入に寄与しそうなものを選択します。商品購入や会員登録などの成果が上がる確率は、当然有名な製品やサービスの方が高いもの。知名度の低い製品やサービスだと、広告表示対象として選択してもらえなくなるということが頻繁にあります。
そもそも、アフィリエイトを、単価の安い広告の露出方法として考えると、機能すらしないケースが多いわけです。
そこでお勧めしたいのが、アフィリエイトをクチコミの促進や自社のパートナーであるメディアを育てる手法として考えることです。
例えば、アフィリエイトで紹介を促進したいサービスが、英語の学習サービスだったとしましょう。
アフィリエイトを活用したアプローチで、最も効果が高いと考えられるのは、既にサービスの利用者である自社のファンに、アフィリエイトを活用してサービスを紹介してもらうこと。お友達紹介キャンペーンをイメージしていただければ分かりやすいでしょう。
もちろん、アフィリエイトを活用しなくても積極的に紹介してもらえる状態がベストではありますが、その促進剤としてアフィリエイトを利用することで、利用者における情報発信率を高めることができるはずです。
一般的なお友達紹介キャンペーンのように他人の個人情報を入力するのはハードルが高くなりますが、アフィリエイトを利用してブログで紹介し、気に入った人に登録してもらう形であれば気軽に取り組めます。
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。



NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










