前回までのコラムでは、インターネットならではの典型的な広告サービスともいえる検索連動型広告とアフィリエイトプログラムが、従来の広告の役割と考えられている「Attention(認知)」の獲得には向いていないという話を紹介しました。
今回は、インターネット広告の中でも歴史の古いバナー広告について考えてみたいと思います。
検索連動型広告も、アフィリエイトプログラムも、実質的なリーチ対象や費用対効果から、認知の獲得には向いていません。だからといって、ネット上で認知を広げるためにバナー広告を使えばよいかというと、残念ながらここにも落とし穴があります。
これまでのマスメディアにおけるテレビCMや新聞広告は、効果の差こそあれ、ある程度視聴者の視角を占有することが可能です。特にテレビCMについては、生でテレビを見ている限り、その時間中、視聴者はCMを見るしかないという状態になります。
もちろん、リモコンでチャンネルを変更することは可能ですし、録画機で視聴している場合はCMを飛ばすことも可能ですので、必ずしも視聴者を拘束しているわけではありません。ただ、少なくともCMが再生されている間はそれ以外のコンテンツは画面に表示されていないわけです。
一方、バナー広告は表示領域が画面内の一部に制限されています。つまり利用者は、常に広告以外の情報に移動する選択肢を持っている状態です。
この違いは、「AISAS」の視点でバナー広告がどの層に影響を与えるのか?を考えた場合に大きな違いを及ぼします。
テレビCMの場合は、少なくともテレビの前でリモコン操作をせずに座っている限り、全く認知していなかった製品やサービスのCMも、強制的に閲覧することになり、何らかの形で認知は達成されることになります。
ただ、バナー広告の場合は、仮に利用者の視線がバナーの上を通過したとしても、一瞬で自分には関係ないと認識されると、無視されてしまいます。さらに、利用者はどこかしら別の場所をクリックし、容易にWebページから離れてしまいます。
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NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










