「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2009年3月4日(水)

PRへの誤解とネットマーケティングで広がる可能性

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 前回のコラムでは、ネット上のクチコミとマス媒体の影響力は、広がりの時間軸やリーチ力が異なるという話を紹介しました。

 今回、併せてご紹介しておきたいのは、ネットマーケティングの視点から見た「PR」の役割です。

 PRとは、パブリックリレーションズ(Public Relations)の略称で、「公」(パブリック)との関係を構築していくための行為を指している、ということはこのコラムの読者の方々であればよくご存じでしょう。

 ただ、日本においては、PRという言葉は上記の概念とは異なる形で使われていることが多いのです。

 例えば、日本ではPRという言葉を聞くと、自己PRという言葉もあるぐらいですから、企業の宣伝活動や、アピールと同義語ととらえる人も多いはずです。記事広告に「PR」と記載することが多いことも、その印象を助長することになっていると思います。

 また、インターネット以前は、そもそもパブリックと関係を構築しようにも、語りかけるための手段としては、テレビや新聞、雑誌などのマスメディアぐらいしか存在しなかったこともあり、PRの業務≒マスメディアリレーションととらえている方も多いようです。

 PRに対する日本語として「広報」という言葉が用いられていることも多く、「広く報(しら)せる」ことを業務としてとらえる方が多いことも一因としてあるでしょう。

 さらには、マスメディアに対してプレスリリースを送ることが業務の中心になることが多いこともあり、PRをPress Releaseの頭文字と考えている方も意外にいるようです。

 そのように認識している人が多いという事実がある以上、本来どの定義が正しいかどうか、という議論にはあまり意味を感じないので、このコラムで言葉の定義を議論することは避けたいと思います。

 ただ、インターネットの登場によりその役割や業務範囲が大きく変わろうとしているのが、まさにパブリックリレーションズとしてのPRです。

 ネットマーケティングの視点で考えた場合に、私がPRや広報を業務とされている方の重要な役割になると考えているのが、下記の3点です。

1.マスメディアリレーション

2.ソーシャルメディアリレーション

3.リスクマネジメント

 順番にその概要について紹介しましょう。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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