前回までのコラムでは、インターネットの登場により、「クチコミ」の役割が大きく変わり注目を集めている一方で、人によって様々な意味で混在して語られているために混乱を招いているという話をしました。また、バイラルビデオや動画ブログパーツなど、クチコミによって製品の認知を広げる手法の可能性についても紹介しました。
クチコミや動画広告というのは、インターネット以前にも類似の概念が存在しているために、人によって言葉から受ける印象が異なるというのが一つの特徴と言えます。
今回は、逆にインターネットの登場以前には手法として存在しなかった、企業が運営するWebサイトである「企業サイト」について考えてみたいと思います。
今ではほとんどの大企業が保有している企業サイトですが、日本でインターネットが注目され始めたのが1995年ころということを考えると、長い企業でもせいぜい15年程度の歴史しか持たないツールです。
企業サイトの運営部署は、システム部であったり、広報担当であったり、事業部単位であったりと、企業によって異なっているのが現状。どの部署がサイト運営を行っているかで、サイトの方針が大きく異なることが多いというのも、その歴史の浅さを表しているのではないかと思います。
そのために、企業サイトの活用方法に混乱や迷いがある企業もまだまだ多いようです。
また、企業サイトとひと口に言っても、その目的はマーケティングだけでなく、人材採用やIR、EC(電子商取引)など企業によって多岐にわたりますから、マーケティング担当者が自由に企業サイトを運用できないというケースも多いでしょう。
また、企業サイトを、紙のパンフレットをオンラインに置き換えたようなもの、と考えている企業も多いようです。ただ、ネットを活用したマーケティングの視点で考えると、企業サイトの役割は確実にパンフレット程度のものではなくなってきています。
これまでにもこのコラムでは、下記のような図で、「AISAS」の視点からマーケティングの各手法の役割を紹介してきました。

図を見ていただければお分かりのように、私が製品やサービスの次に重要になると考えているのが、自社の企業サイトやメディアの存在です。
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NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










