前回のコラムでは、インターネットにおいては事業ドメイン検索を制することが、より重要になってきているという話を紹介しました。
ただ、実際には検索回数が多い事業ドメインのキーワード、いわゆる「ビッグキーワード」においてトップを取ることは非常に難しいのが現状です。
検索回数が非常に多いということはそれだけ検索している人が多いわけですから、そのうちのシェアを数%取るだけで、ある程度のアクセスが見込めると単純に考えてしまうかもしれません。
例えば、Google AdWordsのキーワードツールを使って「英会話」というキーワードの検索回数を見てみると、月間の平均検索ボリュームが60万回を超えていることが分かります
もしこれが東京の駅前に英会話を勉強したい人が60万人通っているのでそこに英会話教室を設置する、という話であれば、新興の英会話教室であっても、その見込み顧客の数%を獲得できる可能性があるかもしれません。
ただ、検索エンジンにおいては、新興のサイトがトップにいきなり入るのは非常に難しいのです。「英会話」というキーワードで検索してみると、大手の英会話教室が並んでいるのが分かると思います。
この場合、検索した人の多くは当然上の方に掲載されている英会話教室から検討を始めることになり、検索の下位に表示されているサイトにはほとんど人が来ないことになります。
GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンでは、そのサイトにほかのサイトがどれだけリンクをしているかという数が検索順位に大きく影響します。そのため、後発のサイトが先行しているサイトを追い抜くのがなかなか難しいのです。
シェアの大きい企業と同じことをシェアの低い企業がやっても、検索順位で勝つのはかなり難しいでしょう。
ただ、ここでお勧めしたいのが、事業ドメイン自体を自社が得意なニッチな領域に絞ることです。
例えば、Google AdWords キーワードツールで、「英会話」を元にデータを取ると、下記のようなキーワードの候補が表示されます。
「英会話」というビッグキーワードと比べると、検索回数は当然少なくなりますが、「ビジネス 英会話」や「オンライン 英会話」というキーワードでも、数万程度の検索回数が見込めることが分かります。
この数値がどれくらい正確かは分かりませんし、Yahoo! JAPANなどほかの検索エンジンの検索回数もあるため、このデータだけを根拠にするのは危険です。
ただ、あえてビッグキーワードを捨てて、こういった複数単語による検索に集中すると、検索結果の上位を狙うことが可能になってくる、というのがポイントです。
例えば、「オンライン 英会話」というキーワードで検索すると、大手英会話教室が軒並み姿を消し、オンライン英会話に特化した英会話教室のサイトが表示されます。
このように、事業ドメイン自体をより絞った形で定義することで、中小企業でも大企業よりも露出されやすくなる、というのが検索エンジン経由の露出の大きなメリットになります。
この「ターゲットを絞る」という行為自体は、インターネット以前のマーケティングでも重要でしたから、当然のことと受け取られる方も多いかもしれませんが、キーワードを元に露出される検索エンジンにおいては、特に重要になってきます。
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NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










