「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2009年4月22日(水)

企業が自ら“メディア”を構築できる時代に

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 前回のコラムでは、後発の企業でも自社独自のニッチなセグメントのキーワードを定義することで、それぞれの分野のトップを目指せるという話を紹介しました。

 特定のキーワードで検索した場合に上位に表示されることができれば、その分野においての権威とみなされることが可能。これが、企業がSEOに力を入れるべき一つの理由といえます。

 SEOの観点から企業サイトを見ると、最も検索エンジンに強いのは企業のWebサイトのトップページである場合が一般的です。そのため、トップページに複数のキーワードを埋め込んだり、トップページへの被リンク数を増やしたりすることで、複数の検索キーワードで上位表示させようとするケースが多いようです。

 そのため、検索結果に表示されるページタイトルに、多数のキーワードを埋め込むケースも散見されます。

 例えば、前回紹介した英会話の場合では、「英会話、オンライン英会話、マンツーマン英会話、ビジネス英会話の○○○○○」と、ターゲットとなる検索キーワードを羅列するイメージです。自社の取り扱い製品が多い企業にも見られます。

 これだと一見複数の検索キーワードに対応できてよさそうですが、検索結果に表示される文字数には制限があります。また、これだけ単語を並べてしまうと検索結果を見た人には分かりづらい結果になりかねません。

 また、そもそも検索している利用者自身は、そのキーワードに関連したコンテンツがすぐに表示されることを期待しています。

 例えば、「オンライン英会話」と「マンツーマン英会話」では、検索している人が期待するコンテンツは全く違います。どちらも企業サイトのトップページに誘導すると、誘導された側はそこから自分に関連するコンテンツを探す羽目になります。

 当然、自分が探しているコンテンツを見つけられなければ、すぐにサイトから出て行ってしまいます。

 そこでまず重要なのが、ターゲットとしているキーワード単位で、誘導する先のページを分けることです。

 企業サイトのトップページだけをサイトの中心と位置付けるのではなく、「オンライン英会話」「マンツーマン英会話」という個別のキーワードを中心としてサイトを構成するわけです。

 ただ、複数のキーワードをターゲットとしてサイトを構成しようとすると、普通の企業ではそれほどサイトに掲載するコンテンツが存在しないのが実情です。その結果、サイトを分散させれば分散させるほど小規模なサイトになり、検索結果の上位に表示されないということになります。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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