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2009年4月28日(火)

【ad:techリポート】
恐怖と愛の時期に突入した広告業界

ad:tech San Francisco 2009 Review

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 4月21日の基調講演第2弾は、広告会社オグルヴィワールドワイドの副会長、スティーブ・ハイデン氏によって行われた。広告業界が恐怖と愛(期待)の時期に突入したというテーマの講演だ。ハイデン氏は、米アップルの「Macintosh」ローンチのためのスポットCM「1984」の制作をはじめとして、長年、新しい広告表現を作り上げてきたクリエーティブディレクターだ。

 ハイデン氏はまず、「ハイデンのマンダラ」という自ら作り上げた行動モデルを紹介した。これは人間及び事業のすべての行動を表すものであるとし、理論的に人のすべての行動は何らかしらの恐怖感(危機感)から始まるものであると語る。

 人はこの危機感から脱するためにアイデアを生み出すことを考え始め、それが知力となる。そうすると素晴らしいことが起こり始めるが、この知力がごう慢さを生む。そして人は愚か故、ごう慢的知力がやがてごう慢的愚行へ向かい、それは崩壊してしまう。一度崩壊すると、人はまた恐怖感を抱き始め、同じことがまた繰り返されていくのであると説明した。

●オグルヴィワールドワイドの副会長のスティーブ・ハイデン氏が示した「ハイデンのマンダラ」という行動モデル

●オグルヴィワールドワイドの副会長のスティーブ・ハイデン氏が示した「ハイデンのマンダラ」という行動モデル


 同氏は、続いて過去6カ月の間に自身の興味を引いた三つの革新的なメディア・広告サービスを紹介。いずれも今後数年間で業界でのビジネスのやり方に大きく影響を与えるものであると信じていると言う。

 まず、テレビ番組の情報サイトを運営する米インテレビジョンの創業者であるティム・スミス氏を紹介するに当たって、米国では人々が月平均約151時間をテレビ視聴時間に当てているとし、そのテレビ視聴者全体の約25%は、テレビを見ると同時にノートパソコンなどでネットを利用しているという。これをさらに年齢層で絞り込むと、34歳では70%の視聴者がテレビとインターネットを同時利用するマルチタスキングを行っているという。

●スティーブ・ハイデン氏(左)と米インテレビジョン創業者のティム・スミス氏

●スティーブ・ハイデン氏(左)と米インテレビジョン創業者のティム・スミス氏


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著者プロフィール

織田 浩一(おりた・こういち)

デジタルメディアストラテジーズ社代表、アドイノベーター編集長。
米シアトルを拠点とし、欧米の新広告手法・メディアテクノロジー・IT調査・コンサルティングサービス、記事執筆、講演を行っている。最近ではマーケティング・広告分野でのアルファブロガーとも言われている。コメント、質問はemail@adinnovator.comへ。ブログは、www.adinnovator.com
監修本、『テレビCM崩壊〜マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0』を最近発刊したばかり。その第一部 テレビCMの問題についての解説した部分がPDFで無料公開されている。

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