4月21日の基調講演第2弾は、広告会社オグルヴィワールドワイドの副会長、スティーブ・ハイデン氏によって行われた。広告業界が恐怖と愛(期待)の時期に突入したというテーマの講演だ。ハイデン氏は、米アップルの「Macintosh」ローンチのためのスポットCM「1984」の制作をはじめとして、長年、新しい広告表現を作り上げてきたクリエーティブディレクターだ。
ハイデン氏はまず、「ハイデンのマンダラ」という自ら作り上げた行動モデルを紹介した。これは人間及び事業のすべての行動を表すものであるとし、理論的に人のすべての行動は何らかしらの恐怖感(危機感)から始まるものであると語る。
人はこの危機感から脱するためにアイデアを生み出すことを考え始め、それが知力となる。そうすると素晴らしいことが起こり始めるが、この知力がごう慢さを生む。そして人は愚か故、ごう慢的知力がやがてごう慢的愚行へ向かい、それは崩壊してしまう。一度崩壊すると、人はまた恐怖感を抱き始め、同じことがまた繰り返されていくのであると説明した。
●オグルヴィワールドワイドの副会長のスティーブ・ハイデン氏が示した「ハイデンのマンダラ」という行動モデル
同氏は、続いて過去6カ月の間に自身の興味を引いた三つの革新的なメディア・広告サービスを紹介。いずれも今後数年間で業界でのビジネスのやり方に大きく影響を与えるものであると信じていると言う。
まず、テレビ番組の情報サイトを運営する米インテレビジョンの創業者であるティム・スミス氏を紹介するに当たって、米国では人々が月平均約151時間をテレビ視聴時間に当てているとし、そのテレビ視聴者全体の約25%は、テレビを見ると同時にノートパソコンなどでネットを利用しているという。これをさらに年齢層で絞り込むと、34歳では70%の視聴者がテレビとインターネットを同時利用するマルチタスキングを行っているという。
●スティーブ・ハイデン氏(左)と米インテレビジョン創業者のティム・スミス氏
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。













