「米国ネットマーケティング茶話」

米国ネットマーケティング茶話

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2009年5月11日(月)

加熱するマイクロブログ「Twitter」ブーム

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オプラ・ウィンフリー氏が「Tweeple」(Twitterを使う人)になり、利用はさらに加速

 米国のマイクロブログ「Twitter」ブームは、とどまるところを知りません。前回のコラムで、米国では2009年2月に、Twitterのユニークビジター数が704万人(米ニールセン・オンライン調べ)に達したと報告しましたが、米調査会社のコンピートは3月20日に、Twitterのユニークビジター数が1403万人になったと発表しました。出典元が異なるため単純な比較はできませんが、1カ月でおよそ2倍近くになったことになります。コンピートのサービス「Compete」を使って調べると、3月は対前月比76.8%増、対前年比では1302.1%増と、Twitterのビジター数は猛烈な勢いで増えています。

写真1●Competeを利用して調べたTwitterのユニークビジター数の推移

写真1●Competeを利用して調べたTwitterのユニークビジター数の推移


 ただしこれは、テレビ番組のトークショーでホステスを務め、全米の女性に対して最も影響力のあるオプラ・ウィンフリー氏が「Tweeple」(Twitterを使う人)になる前の数字です。彼女は4月17日、番組の中で初めてTwitterに「Tweet」(投稿)して、視聴者に対して今後、Twitterを使っていくことを発表したことが大きな反響を呼びました。4月24日、たった1週間で彼女のTwitterのフォロワーズは、56万1958人にまで増えました。オプラ氏がTwitterの利用を開始したことで、さらに利用者が増加したと推測できます。また、これまで番組で彼女が紹介した書籍の中から、たくさんのミリオンセラーが生まれたように、番組での彼女のTwitterの推奨は、ますますTwitterがメインストリームに浸透することを加速させる効果があると思います。

「100万人のフォロワーズ達成レース」でCNNに勝った俳優アシュトン・クッチャー氏

 オプラ氏のTwitter利用開始に先駆けて、俳優のアシュトン・クッチャー氏は、ケーブルテレビネットワーク局CNNと「どちらが先に100万人のTwitterのフォロワーズを獲得するか」を競争するキャンペーンを行い、4月17日の午前2時13分(東海岸時間)に100万人を達成しました(CNNは同午前2時42分に達成)。アシュトン氏のCNNへの宣戦布告以来、両者のフォロワーズの数は次々に増えてゆき、最終日は以下のグラフが示すようなデッドヒートとなりました。

写真2●アシュトン氏とCNNのTwitterのフォロワーズ数

写真2●アシュトン氏とCNNのTwitterのフォロワーズ数


 このグラフは、米ベータワークスが提供するアクセス解析ソフト「チャートビート」のWebサイトで提供しているもので、CNNとアシュトン氏の対決は、その後も継続しており、リアルタイムのフォロワーズ数を追うことができます(4月24日時点で、アシュトン氏139万2344人、CNNは119万3566人)。

 アシュトン氏は、4月17日にCNNのテレビ番組「Larry King Live」に出演して、「我々は今、Web上で、たった1人の声が、ネットワーク局に匹敵するほどのパワーや関連性を持つことができる、そんなメディアの時代に生きている。これは自分にとってショッキングなことで、非常に重要な意味を持つ」と発言しています。

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著者プロフィール

大柴 ひさみ(おおしば・ひさみ)

大柴 ひさみJaM Japan Marketing LLC代表。日米のマーケティング・ビジネスを橋渡し米国シリコンバレーで、日米のマーケティング・ビジネスのファシリテイターとして、戦略の開発実施・調査分析などのコンサルティング・サービスを提供するJaM Japan Marketing LLCの創設者/パートナー。日本の広告代理店の電通ヤングアンドビルカム、米国広告代理店マッキャン・エリクソンを経て、20年間に渡る日米間のビジネス経験を生かして、1998年にJaM Japan Marketingを設立。「Peer to Peer」(P2P)、「WOM」(Word of Mouth)などを活用した最新のマーケティング手法に注目したサービスを提供している。
ブログ「ひさみをめぐる冒険」を執筆中。本ウェブでは以前「米国ネットの“ざわめき”を聴く」を連載した。


このコラムについて

米国ネットマーケティング茶話

米国の金融危機に端を発した、世界的不況の真っただ中に立たされた米国企業はこの 状況下でどのようなネットマーケティングを展開しているのか。 このコラムでは、 米国在住の著者が米国ネットマーケティングのトレンドをコラム形式で、マーケッ ターとしての立場だけではなく、米国在住の一般消費者の視点も加味しながら紹介し ていきます。

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