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2009年6月4日(木)

第17回:売れ筋商品、検索キーワードから読み解くケータイECの特徴

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 前回は女子高校生のケータイ利用状況についての調査レポートをお送りしました。今回も引き続きケータイ関連、特にケータイのEC(電子商取引)について触れてみたいと思います。

 まず始めにケータイECの市場規模はどれくらいなのでしょうか?総務省の発表したデータを見てみましょう。

図●ケータイECの市場規模

 2007年におけるケータイEC市場は約7231億となっています。商品などを予約したり購入したりする物販系、チケット購入などのサービス系、証券取引などの手数料収入にあたるトランザクション系の三つのセクターに分かれています。今回はこの中で最大のセクターとなる、物販の市場についてフォーカスしていきたいと思います。

ケータイとパソコンでは売れる物が違うのか?

 ケータイの物販については、ケータイを使ってモノを買った経験が無い人も多いため、どんなものが売れているのか全く想像もつかないという人も多いのではないでしょうか?私自身もパソコンで「Amazon.co.jp」や「楽天市場」にアクセスして日常的にさまざまなものを購入しますが、ケータイでの購入経験はありません。消費者としての経験が無い分野のマーケティングは非常に難しいのです。ケータイ物販にも同じことが言えると思います。

 ケータイでの物販の特徴をつかむために楽天の売り上げランキングでケータイとパソコンの売れ筋商品の違いを比較してみました(5月29日時点)。

ケータイ売り上げランキング

1位 エピ☆シルクドロイヤル3個セット \6,237
2位 ドラゴンクエストIX
3位 NEW☆BABYDOLL 子供用Tシャツ \1,575
4位 VIVI7月号掲載 恋モテ浴衣5点セット \3,990
5位 NEW☆BABYDOLL 子供用Tシャツ(3位の色違い)
6位 花畑牧場生キャラメルセット \4,250
7位 Ken‘s Bar2(平井堅のライブアルバム) \2,839
8位 Leparcパルク 奥田順子ちゃん着用  \3,990
9位 NEW☆BABYDOLL 大人用Tシャツ \1,995
10位 焼くだけ簡単本格ピザ3枚お試しセット 49%off \2,100

パソコン売り上げランキング

1位 ドラゴンクエストIX
2位 花畑牧場生キャラメルセット \4,250
3位 ヘアメディカル薬用スカルプD オイリー \4,800
4位 NEW☆BABYDOLL 子供用Tシャツ \1,575
5位 京都老舗おかきお試しセット せんべい・あられ \1,111
6位 医療用サージカルマスク50枚入り \999
7位 バラ飲料 INNER FRAGRANCE ¥3,990
8位 セレブ愛用fluxus カーディガン \11,000
9位 新型ウイルス対策マスク \799
10位 NEW☆BABYDOLL 子供用Tシャツ \1,575

 ケータイ、パソコン両方ともにランクインしている商品がいくつかあります。ざっと見たところ売れ筋商品はあまり変わらないように思いますが、いくつかの相違点を挙げてみます。

1.パソコンでは10位以内に二つランクインしている「マスク」がケータイではトップ10に入っていない

2.パソコンで3位に入っている薬用スカルプシャンプーのような30代以上の男性向け商品はケータイでは見られない

3.ケータイでは10代の女性向けのアパレル商品が二つランクインしている

 まず、最初のマスクについてはどちらの商品もかなり価格が安いものでした。数あるショップの中からこの商品を選んでいるので、最安値の価格を調べて購入に至っていると考えられます。パソコンの方がケータイよりも安い商品を調べて購入するケースが多いのかもしれません。

 また、30代以上の男性向け商品はケータイよりもパソコンの方が相性が良さそうです。一方、ケータイでは10代の女性がターゲットの商材が多く見受けられました。ユーザー属性でいうと30代以上男性=パソコン、10代女性=ケータイという一般的な図式は成り立つと考えていいでしょう。

 また、主婦層が買っていると思われる子供用Tシャツや食料品などの商材はパソコン、ケータイ両方にランクインしていました。主婦層に関してはパソコン派、ケータイ派の両方が存在しているように思えます。 

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著者プロフィール

渡辺 健太郎(わたなべ・けんたろう)

渡辺 健太郎

1974年宮城県出身。1997年東邦大学理学部情報科学科卒業後、大塚商会を経て、1999年にインターネット広告代理業やインターネットメディア事業を展開するサイバーエージェントへ入社。1999年7月には、大阪支社を立ち上げるとともに支社長を務める。その後、2005年7月からは責任者として「アメブロ」の立ち上げを担当。2006年12月サイバーエージェント取締役に就任。現在は株式会社マイクロアド代表取締役として、行動ターゲティングやコンテンツ連動型などの広告テクノロジーを開発・運営し、アドネットワーク事業「MicroAd(マイクロアド)」を展開する。

行動ターゲティング、ブログ広告、リターゲティングのマイクロアド


このコラムについて

釣堀マーケティング

誰に、いつ、どこで、どうやってターゲティングするのか。その選択を正しく行う、つまりターゲティングの正解を知っていれば、釣堀で魚を釣るように簡単に魚が釣れる。欲しがっている人、潜在的なニーズを持っている人に的確に情報を伝えることができるようになればいいな、というのが多くのマーケティング担当者の思いだ。「釣堀マーケティング」という理想的な状況を作りだすためのヒントになるマーケティング全般の考え方、世の中の身近な事例、具体的なターゲティング手法などを、このコラムでは綴っていく。さまざまなターゲティング手法を知って、うまく使いこなすことが、今後のマーケティングでは必要となり、成功のカギとなる。

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