「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2009年6月24日(水)

メディアやブログと連携させて“面的SEO”に取り組む

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 前回のコラムでは、PR活動やクチコミマーケティングによって生まれたニュースサイトの記事や、ブログの記事などの中長期的なサイト誘導価値を、検索連動型広告を基準に算定する方法を紹介しました。

 今回は、そういったニュースサイトやブログの記事で、検索結果の面をカバーする“面的SEO”のコンセプトについて紹介したいと思います。

 通常、検索エンジン最適化と訳されるSEOは、特定のキーワードの検索結果に自社のWebサイトを上位表示させることを言います。

 ただ、以前「自社サイトのメディア化を顧客に手伝ってもらう方法とは?」で取り上げたように、自社のWebサイトだけでは、通常、検索結果に表示されるのは1項目か2項目だけ。

 どれだけ自社サイトで最適化を努力したとしても、1位と2位を取れるのがベストケースですから、それ以外の項目には他社の情報が表示されることになります。

 そこで、一つのアプローチとして検討したいのが、検索結果を面的にカバーすることを目指す方法です。

 例えば、最近注目度が上がってきているデジタルフォトフレームのケースで見てみましょう。Googleトレンドでも下記のように、確実に検索クエリーが増えていることが見て取れます。


 では、実際にその検索結果がどうなっているかというと下記の通り。

●「デジタルフォトフレーム」の検索結果

●「デジタルフォトフレーム」の検索結果

画像をクリックして拡大できます


 1位と2位が「価格.com」になっているのは当然の結果といえますが、注目していただきたいのは3位に入っている「デジタルフォトフレームは本当に楽しいのか?」という記事です。

 こちらはnikkei TRENDYnetで連載をされている戸田覚さんのコラムになるのですが、ソニーのデジタルフォトフレーム「DPF-V900」を借りて執筆された記事になっています。

 ソニーは、自社サイトも7位に入っており、この記事と合わせると検索結果の1ページ目に2件入っていることになります。また、1位と2位に表示されている価格.comのサイトでも、ソニーのデジタルフォトフレームの情報は上位に表示されていますから、検索結果に表示される10サイト中4サイトがソニーのデジタルフォトフレームを認知させる検索結果になっているわけです。

 デジタルフォトフレームをGoogleで検索した人が、ソニーの製品を選択肢の一つとして考慮に入れるのはほぼ間違いないといえるでしょう。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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