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2009年7月2日(木)

第19回:拡大するFacebook、取り残される日本

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 米フェースブックが運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「Facebook」の勢いが止まりません。 2008年の8月末に1億人を突破した会員数は、今年の4月に2億人を突破しました。

 Facebookは2004年にアメリカでスタートしたSNSで、米ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグ氏がハーバード大学の学生の交流を図る目的で作ったのが最初です。その後、全米の大学に開放され、大学生専門のSNSとしてポジションを確立しました。 

 転機を迎えたのは2006年の9月。すべての人が使えるSNSとして開放したことがきっかけに、Facebookの爆発的な成長が始まりました。

●2009年6月における世界のSNS勢力地図(AlexaとGoogleTrendsのデータを基にVincenzo Cosenza氏が作成)

●2009年6月における世界のSNS勢力地図(AlexaとGoogleTrendsのデータを基にVincenzo Cosenza氏が作成)


 上の図で緑色で塗られている国がFacebookがトップシェアを誇る国。日本にいるとあまり実感がわきませんが、いかに全世界でFacebookが勢力を拡大しているかが一目で分かります。北米・南米はメキシコ、ペルー、ブラジルを除いてFacebookがトップシェア。欧州の主要国もほぼFacebookの緑が占めています。同時に、日本がマイノリティであることも分かるでしょう(詳細はWorld Map of Social Networks)。

 Facebookがこれほど爆発的に伸びた大きな理由の一つが、Facebook上で動くアプリケーションを外部企業に開放したことです。それは2007年5月のこと。約2年たった今、Facebook上で提供されるアプリ数は5万個以上にも膨れ上がっています。Facebookのアプリ開発者にとって、Facebookの会員数が伸びれば伸びるほど魅力的なプラットフォームになり参入企業数は増える。そして、またアプリ数が増えれば増えるほど、利用者にとってFacebookは魅力的なSNSになり、会員数の伸びが加速する。この相乗効果がFacebookの急成長を支えている要因です。

 下記は2009年5月におけるFacebookアプリの人気ランキングです。


 ランキング1位のアプリの月間アクティブ数はなんと1200万人を越えています。売り上げも月間数億円の規模に達しているようです。この数字は会員数ではなく、月間のアクティブユーザー数(このアプリを実際に使った人数)です。日本の名だたるSNSのアクティブユーザー数と同程度の数字を、Facebookアプリの一つのコンテンツがたたき出しているのです。いかにFacebookというプラットフォームが巨大かということを感じられるデータでしょう。

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著者プロフィール

渡辺 健太郎(わたなべ・けんたろう)

渡辺 健太郎

1974年宮城県出身。1997年東邦大学理学部情報科学科卒業後、大塚商会を経て、1999年にインターネット広告代理業やインターネットメディア事業を展開するサイバーエージェントへ入社。1999年7月には、大阪支社を立ち上げるとともに支社長を務める。その後、2005年7月からは責任者として「アメブロ」の立ち上げを担当。2006年12月サイバーエージェント取締役に就任。現在は株式会社マイクロアド代表取締役として、行動ターゲティングやコンテンツ連動型などの広告テクノロジーを開発・運営し、アドネットワーク事業「MicroAd(マイクロアド)」を展開する。

行動ターゲティング、ブログ広告、リターゲティングのマイクロアド


このコラムについて

釣堀マーケティング

誰に、いつ、どこで、どうやってターゲティングするのか。その選択を正しく行う、つまりターゲティングの正解を知っていれば、釣堀で魚を釣るように簡単に魚が釣れる。欲しがっている人、潜在的なニーズを持っている人に的確に情報を伝えることができるようになればいいな、というのが多くのマーケティング担当者の思いだ。「釣堀マーケティング」という理想的な状況を作りだすためのヒントになるマーケティング全般の考え方、世の中の身近な事例、具体的なターゲティング手法などを、このコラムでは綴っていく。さまざまなターゲティング手法を知って、うまく使いこなすことが、今後のマーケティングでは必要となり、成功のカギとなる。

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