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楽天市場の最初の月間売り上げは32万円、三木谷社長が振り返る成長の軌跡

楽天 〜NET Marketing Forum 2009〜

2009年6月30日 火曜日     原 隆

Keywords マーケティング  IT・通信  市場動向 

写真●楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏

写真●楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏


 「インターネット革命はこの13年間で起きた。しかし、ここにきてますます加速していると感じている」。楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は品川プリンスホテル(東京都港区)で開催中のネットマーケティング関連イベント「NET Marketing Forum 2009」において「楽天グループの成長と戦略」と題した基調講演を行った(写真)。

 2008年9月14日に起きたリーマンショック。三木谷氏は米国金融破綻による経済の失速のなか、日本と同様、米国でもEC(電子商取引)市場が逆に伸びていることに触れた。余剰在庫がEC市場に流れ、低価格化が進んだこと、ネットマーケティング技術の進歩がEC市場拡大の理由進んだことなどを挙げた。

 不況下でも業績を伸ばす楽天だが、何が一番の成功要因だったのか。三木谷氏は創業当時を振り返りながら、こう話した。

 1997年5月にオープンした楽天市場だが、最初の月の売り上げは流通総額が32万円で、最初に売れたのは携帯電話だったという。そのうち18万円くらいを自分で購入したと明かし、実際に売れたのは14万円。当初は誰もネットではモノが売れないと言い、同社の事業に批判的な声が多かった。

 しかし、三木谷氏は自らが立てた四つの仮説を信じてやってきたという。その仮説は「インターネットは、もっと簡単に、もっと便利になる」「インターネットは、爆発的に普及する」「インターネットで、日本人はモノを買うようになる」「インターネットで、流通が変わる」というもの。何事も前向きにとらえ、間違えてでもいいから変化を積極的に感じ取り、活用していく。それこそが楽天が飛躍的に成長した最大の理由だとした。

 同時に「Shopping is Entertainment」というテーマを掲げたことも他社と差異化が図れた理由だという。欧米では買い物の際、一度に大量に買い物をするのが普通。一方、日本では鮮魚店をはじめ小さいお店をいろいろ見て回る。こうした買い物ではコミュニケーションが生まれる。ショッピングはすなわちコミュニケーションであり、コミュニケーションはエンターテインメントでもある。こうした理念を楽天市場で具現化することで、中小企業の活性化にもつながっているという。

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