「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2009年7月15日(水)

検索結果自体が1つの自社メディアとなっていることに気付いていますか?

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 前回のコラムでは、特定のキーワードで検索した場合の検索結果を、ニュースサイトやブログの組み合わせで面的に押さえる努力をすべきだという話を紹介しました。

 今回、紹介したいのは、製品名やサービス名で検索した場合の検索結果についてのポイントです。

 前回のコラムで取り上げたのは「デジタルフォトフレーム」や「液晶テレビ」など、利用者側のニーズから始まるキーワード検索、いわゆる事業ドメインに関する検索でした。

 この場合は、利用者の頭の中にはおそらく「デジタルフォトフレームって何だろう?」とか「液晶テレビはどれを買えばよいだろう?」といったような、事業ドメインや製品カテゴリー全体に関する疑問が浮かんでいることが想像されます。

 ただ、当然、利用者の検索はこういった事業ドメインをベースにしたものだけではありません。液晶テレビの場合であれば、「アクオス」や「レグザ」、「ブラビア」などのブランド名や製品名で検索するケースが多々あります。

 例えば、下記の「Googleトレンド」の結果で見ると、液晶テレビという事業ドメインの検索キーワードにはかなわないものの、アクオス、レグザなどのブランド名の検索数がかなりあることが分かります。


 当然、これらのブランド名検索をしている人は、企業にとって非常に重要な顧客です。

 まず、最も重要なことはアクオスやレグザなどのキーワードで検索した際に、企業サイトが1位に来ることでしょう。

 当然、これらのキーワードで検索しているほとんどの人が、企業の公式情報を探しているはずで、これが1位に表示されない状況というのは根本的なSEO対策ができていない可能性があります。

 ただ、企業サイトが1位に来ているからといって、それでSEO対策は完ぺきと考えるのも、実は間違っています。

 例えば、液晶テレビを購入する場合、ブランド名や製品名で検索する見込み客の中には、そのブランドや製品の評判を探している人が含まれています。見込み客にとって、1番目に表示される公式サイトが重要なのはもちろんですが、2番目以降に表示されるブランドや製品の評判情報も重要な役割を果たしています。

 もし、製品名で検索した際に、検索結果の1番目は公式サイトが表示されていたとしても、2番目以降に、その製品を批判している記事が複数出ていたらどうでしょうか。当然、その記事を読んでしまった人は、その商品を購入したりサービスを利用したりするのに躊躇(ちゅうちょ)するはずです。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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