これまで数回にわたって紹介してきたのは、自社の製品やサービスに関する検索結果が、利用者にとっては1つのメディアとして機能しているというお話でした。検索結果をメディアとしてとらえた場合に多くの企業が懸念するのは、自社にとって重要なキーワードにおいて非常にネガティブな記事やクチコミ情報が検索結果の上位に表示されてしまう事態です。
「検索結果自体が1つの自社メディアとなっていることに気付いていますか?」というコラムで紹介したように、理想的な検索結果の1つの例は、1位に公式サイトが掲載され、2位以下の上位に比較的中立なニュースサイトの記事が掲載され、合わせて検索結果の上位に利用者のクチコミが表示されるものです。
ただ、利用者のクチコミ情報については、それがポジティブなものになるか、ネガティブなものになるかは、基本的にコントロールできません。「Google」をはじめ、被リンクの数をロジックに反映させる検索エンジンの場合、ネガティブな記事の方がネット上で話題を呼び、多くのリンクを集めて検索結果の上位に表示されてしまうということも多々あります。
有名な事例は、2005年に起きた米国の「Dell Hell」という事例でしょう。
「Dell Hell(デル地獄)」とは、米国の有名なブロガーであるジェフ・ジャービス氏が、保有していた米デルのパソコンのトラブルに対するカスタマーサポート対応がいつまでたっても改善しないことに腹を立て、同名の記事でデルに対する苦情を書きつづったことによって有名になった事例です。
周囲のブログが一斉に彼の記事に対してリンクを張ったことも影響し、当時、「Dell」と検索するとDell Hellの記事が上位に表示される事態に陥ったそうです。当然、デルのパソコンの評判を検索している人の目にこういった記事が留まれば、大きな悪影響を与える結果になったことでしょう。
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NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










