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第22回:エコバッグはキーストーン種? 増える万引き被害

2009年8月20日 木曜日     渡辺 健太郎

Keywords IT・通信  マーケティング 

 みなさんは「キーストーン種」の存在をご存じでしょうか。

 キーストーンとはエコシステム(生態系)における連鎖の鍵となる存在のことです。キーストーン種が減少することでそのエリアの生態系に壊滅的な影響を与える事例が観測され、認知されることになりました。

 事例をWikipediaで見てみましょう。

北太平洋岩礁潮間帯のヒトデ(Paine 1966)

 当該地域の岩礁には、複数の生物が生息している。フジツボとカルフォルニアイガイは、共に同じ固着面を奪い合う同じ生態的地位を占める競争状態にあるが、両者の捕食者であるヒトデが共存している場合は、競争排除は起こらなかった。ヒトデを人為的に排除すると、イガイが岩礁の殆ど面を占有し、他の多くの生物が減少した。このことから、この系ではヒトデがキーストーン捕食者であると考えられる。


北太平洋沿岸のラッコ(Estes et al. 1998)

 北太平洋沿岸では、1990年代にラッコの減少に伴い、その餌となっていたウニの個体数が増加した。ウニがジャイアントケルプの仮根を食い荒らしたため、ジャイアントケルプの海中林が破壊され、生物群集に影響が出た。


 キーストーン種は少ない個体数で生態系に大きく影響を及ぼす種のことを指します。少ない種であるために生態系に大きく影響を及ぼすことが予見しにくいという特徴があります。

小さな変化が大きな問題を引き起こす

 なぜキーストーン種の話を持ち出したか。それはエコバッグの普及で万引き被害が増加しているからです。

 環境に関心が高まっている昨今、スーパーマーケットで買い物をしている人がエコバッグを使っているシーンは日常的な風景になりました。

 日本では年間305億枚、乳幼児を除くと国民1人当たり年間300枚近くのレジ袋が使用されているといわれています。これを原油に換算すると5億5800万リットルで、2リットルのペットボトル約2億8000万本分になります。エコバッグはこのレジ袋の使用を削減することで、化石燃料の消費を減らしCO2の排出を抑えようという趣旨で始まりました。

 意味のあるエコバッグですが、普及が進むにつれてスーパーマーケットを悩ませる問題が起こっています。それが万引きの増加です。

 一度商品をレジで精算し、商品をエコバッグに詰めた後、再度売り場に戻り、エコバッグに別の商品を入れて今度はそのままレジで精算せずに商品を持ち帰る。エコバッグを買い物カゴ代わりに使い、そのままレジを通さずに商品を持ち帰るような大胆な手口もあるようです。

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このコラムについて

誰に、いつ、どこで、どうやってターゲティングするのか。その選択を正しく行う、つまりターゲティングの正解を知っていれば、釣堀で魚を釣るように簡単に魚が釣れる。欲しがっている人、潜在的なニーズを持っている人に的確に情報を伝えることができるようになればいいな、というのが多くのマーケティング担当者の思いだ。「釣堀マーケティング」という理想的な状況を作りだすためのヒントになるマーケティング全般の考え方、世の中の身近な事例、具体的なターゲティング手法などを、このコラムでは綴っていく。さまざまなターゲティング手法を知って、うまく使いこなすことが、今後のマーケティングでは必要となり、成功のカギとなる。

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著者プロフィール

渡辺 健太郎(わたなべ・けんたろう)

渡辺 健太郎

1974年宮城県出身。1997年東邦大学理学部情報科学科卒業後、大塚商会を経て、1999年にインターネット広告代理業やインターネットメディア事業を展開するサイバーエージェントへ入社。1999年7月には、大阪支社を立ち上げるとともに支社長を務める。その後、2005年7月からは責任者として「アメブロ」の立ち上げを担当。2006年12月サイバーエージェント取締役に就任。現在は株式会社マイクロアド代表取締役として、行動ターゲティングやコンテンツ連動型などの広告テクノロジーを開発・運営し、アドネットワーク事業「MicroAd(マイクロアド)」を展開する。

行動ターゲティング、ブログ広告、リターゲティングのマイクロアド

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