「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2009年10月7日(水)

上司もすぐ分かるクチコミ調査報告、まずはGoogle トレンドで

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 前回までのコラムでは、「製品やサービスが利用者に満足されているか」という点について、ネット上のツールを使ってできる5つの定性調査の方法を紹介しました。

 ただ、定性調査はなかなか手間もかかりますし、実際にすべて記事やクチコミに目を通すのは大変。また、特に上司やほかの部署に説明するときに、定性データだけでは分かりづらいというのは1つの課題でしょう。

 そこで、今回は満足度の1つの指標として、クチコミの「Share(共有)」のボリュームをチェックするツールを紹介したいと思います。

 なお、先日の定性調査で挙げた項目は下記の5つでした。

■クチコミのShareに関する定性調査

1.GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンで検索
2.クチコミ情報サイトで検索
3.ブログ検索サービスで検索
4.SNSの日記で検索
5.SNSのコミュニティを検索

 基本的には同じ項目を定量調査でも確認できます。

 特に、最も分かりやすいのは、これまでにもこのコラムで何度か取り上げた「Googleトレンド」を活用したグラフと、ブログ検索ツールのグラフでしょう。

 まずは、Googleトレンドから見てみましょう。

 Googleトレンドは、Googleで特定のキーワードでどれぐらい検索行為がされているかをグラフで表示してくれるサービス。正確にはクチコミのボリュームを表しているわけではありませんが、特定のキーワードに関する情報を探している人の傾向を把握できます。

 例えば、リコーのデジタルカメラ、「GR DIGITAL」というキーワードをGoogleトレンドで検索した場合の結果がこちらです。


 2005年の発売当初と、2007年後半、2009年中盤にピークがあるのがよく分かると思います。ただ、これだけではただのグラフ。このデータにどれぐらいの価値があるのかは分かりません。

 そこで、Googleトレンドのグラフ比較機能を使って、様々な比較をしてみましょう。Googleトレンドでグラフを比較するには、複数のキーワードをカンマか読点で区切るだけです。

 例えば、上記グラフの2007年後半のピークは「GR DIGITAL II」、2009年中盤は「GR DIGITAL III」の発売のタイミングです。そこで、実際に、「GR DIGITAL II」、「GR DIGITAL III」の検索数で比較してみます。


 GR DIGITAL IIの際よりも、GR DIGITAL IIIのピークの方が若干高くなっていることが分かります。

 一方で、GR DIGITAL III発売のタイミングに、GR DIGITAL IIが若干ピークをつけている点も興味深いデータと言えるでしょう。

 このように定期的にバージョンアップされるような製品では、まずは自社製品の中で反応の傾向を比較してみてください。そうすると利用者の様々な動向が見えてくる場合もあります。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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