「草食系マーケティング」

草食系マーケティング

  • この記事をブックマーク  ⇒
  • この記事をクリップ!
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • Add to Google
  • Buzzurlにブックマーク
  • newsing it!
  • この記事をChoix!
  • トピックイットに投稿する

2009年11月24日(火)

プリウス&インサイト、生活者の本音を検索トレンドから探る

1/2ページ

印刷ページ

 今年も日経BP社が、「2009年ヒット商品ベスト30」を発表しました。1位はプリウス&インサイト。エコカー減税という追い風で、ホンダ「インサイト」は月間目標の3.6倍を受注し、トヨタ「プリウス」は発売前に8万台、発売後1カ月で18万台を受注しました。

 今回はちょっとコラムの趣を変えて、日経ネットマーケティング主催のセミナーでもご紹介したユーザーの検索回数の傾向を把握できる「Google Insights for Search」で、この2製品の動きを見ていきましょう。

 下のグラフは、Google Insights for Searchで、「プリウス」「インサイト」の検索数の度合いを2009年に絞って調べた結果です。

 これを見ると、2009年2月1日〜7日にホンダのインサイト(赤いグラフ)が突然大きな山を描いています。そこで、Googleで「2009年2月 インサイト」で調べてみると、2月5日にホンダがインサイト発売のニュースリリースを発表していることが分かりました。

・「Honda 新型ハイブリッドカー「インサイト」を発売

 この話題は当時、テレビや新聞でも報じられていましたから、そこから検索ニーズが高まったことが考えられます。

 一方、プリウス(水色のグラフ)は2009年5月17日〜23日に大きな山を描いています。インサイトと同様に「2009年5月 プリウス」で調べると、5月18日が3代目プリウスの発売日だったことが分かりました。

・「TOYOTA、3代目プリウスを発売

 このように検索ニーズは、ニュースリリースの発表と連動していることが分かります。面白いのは、一方が大きな山を描いている時に、他方も引っ張られて多少伸びる傾向が見られることです。

 2月のインサイトの大きな山ではプリウスが、5月のプリウスの大きな山ではインサイトが伸びています。このことから、生活者の一部はハイブリッドカーという枠組みの中で、プリウスとインサイトの両者の動きが気になっていると考えられそうです。

 僕がホンダの立場であれば、3代目プリウス発売に合わせてインサイトのニュースを作り、話題性を高める相乗効果を狙います。逆もまたしかりです。ニュースリリースによるPR効果を最大限に生かそうとするわけです。

 その後は両者ともに徐々に検索ニーズが下がっていますが、2009年11月8日〜21日にプリウスが浮上しています。「2009年11月 プリウス」で調べると、2009年10月の新車販売ランキングでプリウスが6カ月連続トップを記録したというニュースが、多くのメディアで取り上げられていることが分かります。

・「2009年10月の新車販売ランキング、「プリウス」が6カ月連続トップ

 記事を読むと、日本自動車販売協会連合会の発表によるものでした。

 企業発のニュースリリース同様に、第三者による市場調査などの発表も、生活者の検索ニーズを高めるPR材料になることも分かってきます。

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。



  • この記事をブックマーク  ⇒
  • この記事をクリップ!
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • Add to Google
  • Buzzurlにブックマーク
  • newsing it!
  • この記事をChoix!
  • トピックイットに投稿する
  • 日経ネットマーケティング・トップへ
  • 日経ネットマーケティング・トップへ




Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)


Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
内容は…
この記事は…
コメント0件受付中
トラックバック

著者プロフィール

中村祐介
エヌプラス 代表取締役

中村祐介

日経BP社の記者職を経てエヌプラスを設立。ソニーやグーグル、KDDI(au)、二期リゾートなど多数の企業のマーケティングやブランディング、Web、PR、イベントなどのコンサルティングやプランニングに携わる。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆などの創作活動を行うほか、講演活動も行う。プライベートではRIA(Rich Internet Application)コンソーシアムの運営委員や、自由大学の教授、日本冒険作家クラブに所属するなど、多種多様な活動を行う。Blogは「中村祐介のコミュニケーション戦略メモ」。近著に「ユーマネー」。


このコラムについて

草食系マーケティング

「顧客を囲い込む」など、これまでのマーケティングのテーマは主観的、かつ、能動的なものでした。しかし、現在は消費者が主体の世界。こうした“肉食系”のマーケティング戦略では支持されません。新しいマーケティング戦略とは、「顧客に囲まれる」、つまり“草食系”のマーケティング戦略が必要になってきています。どんなテクノロジーが登場しても、消費者に「選んでもらう」「支持してもらう」ことがマーケティングの本質。細かいメソッドに踊らされず、根っこにあるものは何かを考えていける、そんなコラムを目指しています。

⇒ 記事一覧

ページトップへNBOトップページへ

記事を探す

記事ランキング