今年も日経BP社が、「2009年ヒット商品ベスト30」を発表しました。1位はプリウス&インサイト。エコカー減税という追い風で、ホンダ「インサイト」は月間目標の3.6倍を受注し、トヨタ「プリウス」は発売前に8万台、発売後1カ月で18万台を受注しました。
今回はちょっとコラムの趣を変えて、日経ネットマーケティング主催のセミナーでもご紹介したユーザーの検索回数の傾向を把握できる「Google Insights for Search」で、この2製品の動きを見ていきましょう。
下のグラフは、Google Insights for Searchで、「プリウス」「インサイト」の検索数の度合いを2009年に絞って調べた結果です。
これを見ると、2009年2月1日〜7日にホンダのインサイト(赤いグラフ)が突然大きな山を描いています。そこで、Googleで「2009年2月 インサイト」で調べてみると、2月5日にホンダがインサイト発売のニュースリリースを発表していることが分かりました。
この話題は当時、テレビや新聞でも報じられていましたから、そこから検索ニーズが高まったことが考えられます。
一方、プリウス(水色のグラフ)は2009年5月17日〜23日に大きな山を描いています。インサイトと同様に「2009年5月 プリウス」で調べると、5月18日が3代目プリウスの発売日だったことが分かりました。
このように検索ニーズは、ニュースリリースの発表と連動していることが分かります。面白いのは、一方が大きな山を描いている時に、他方も引っ張られて多少伸びる傾向が見られることです。
2月のインサイトの大きな山ではプリウスが、5月のプリウスの大きな山ではインサイトが伸びています。このことから、生活者の一部はハイブリッドカーという枠組みの中で、プリウスとインサイトの両者の動きが気になっていると考えられそうです。
僕がホンダの立場であれば、3代目プリウス発売に合わせてインサイトのニュースを作り、話題性を高める相乗効果を狙います。逆もまたしかりです。ニュースリリースによるPR効果を最大限に生かそうとするわけです。
その後は両者ともに徐々に検索ニーズが下がっていますが、2009年11月8日〜21日にプリウスが浮上しています。「2009年11月 プリウス」で調べると、2009年10月の新車販売ランキングでプリウスが6カ月連続トップを記録したというニュースが、多くのメディアで取り上げられていることが分かります。
・「2009年10月の新車販売ランキング、「プリウス」が6カ月連続トップ」
記事を読むと、日本自動車販売協会連合会の発表によるものでした。
企業発のニュースリリース同様に、第三者による市場調査などの発表も、生活者の検索ニーズを高めるPR材料になることも分かってきます。
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