明けましておめでとうございます。2010年の1回目の更新ということで今回は2010年のネットサービスの展望について考えてみたいと思います。私はソーシャルアプリとスマートフォンの2分野に注目しています。
日本のソーシャルアプリ市場は、2010年に立ち上がるか
ネットマーケティングの関連業界で働いている人に「2010年に注目するサービスは何か」という質問をすると、ほとんどの人は「ソーシャルアプリ」と答えるのではないでしょうか。本コラムでも2009年には何度も取り上げたソーシャルアプリですが、2010年はいよいよ日本のソーシャルアプリ市場が立ち上がる年だと考えています。
注目されるソーシャルアプリですが、提供元のビジネスモデルとしては、ユーザーから直接お金を徴収する課金モデルと、ソーシャルアプリ上の広告モデルの2つが挙げられます。ではこれらのビジネスモデルが生み出す市場規模は、どれくらいなのでしょうか?
ソーシャルアプリメーカー最大手でロンドンに本拠地を置く英プレイフィッシュの共同創業者であるSebastien de Halleux氏は、昨年9月の「フィナンシャル・タイムズUK」の記事で、現在のソーシャルゲーム市場は年間1000億円くらいだと語っています。
一方の国内市場はどうでしょうか。2009年に宮崎県で行われたネット企業の経営者らが集うイベント「Infinity Ventures Summit」(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット)で、ミクシィの笠原社長が「課金で200億円、広告で200億円程度の市場になるのではないか」と発言。一方、ディー・エヌ・エーが自社で開発した4つのモバゲータウン向けアプリの1カ月の売り上げが3億円を超えているとの発表もありました。ソーシャルアプリ市場のもつ高いポテンシャルを感じる内容でした。
プレイフィッシュは「Facebook」や「MySpace」などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上でソーシャルアプリを展開しており、インストール数は合計1億5000万回、月間アクティブ・ユーザーは6000万人と発表しています。同社は2009年には、ゲーム大手の米エレクトロニック・アーツに2億7500万ドルの現金と2500万ドル相当の自社株で買収されました。このほかにもFacebookで人気No.1の「FarmVille」など数多くの人気ソーシャルアプリを持つ米ジンガのように、ソーシャルアプリの専門会社が事業を拡大しつつあります。
日本国内のソーシャルアプリ市場は、まだ黎明(れいめい)期にありますが、参加プレーヤーは今後、短期間でかなりの数に上りそうです。2010年には、日本版プレイフィッシュや日本版ジンガと呼ばれるような成功企業が誕生するのではないでしょうか。





