「草食系マーケティング」

草食系マーケティング

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2010年2月22日(月)

やりたいことは全部やる、「自分ポートフォリオ」の発想で成功を

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 新しい仕事に取り組もうとするとき、気を付けていることがあります。それは、「世界で1つだけの企画なんて考えられるわけがない」ということです。今、誰も考えていないサービスを生み出すことに時間をかけるくらいなら、あるものを組み合わせて価値を生み出したほうが、手っ取り早い。

 ビジネス書などに目を通すとオリジナリティを目指す、とか、オンリーワン企業やナンバーワン企業を目指す、とか書かれています。まるで新しい仕事を取り組むためには、すごいアイデアが必要であるかのようです。

 でも、僕は違います。「自分のやりたいこと」を全部書きます。これが1つだけに絞って決めるとなると難しい。10個くらい書こうと思って、A6のスケッチブックに鉛筆で書いていく。パソコンの前にいるときは、タスク管理ソフトの「OmniFocus」で列記していきます。

 10個くらい書いた後、何からできるか、手っ取り早いところから始めてしまいます。10個書いて1つに絞る必要はありません。全部やればいいのです。

 仮に全然違う「やりたいこと」が10個あったとします。その際、僕は10個のドメインを取得してWebサイトを作ります。インターネットは検索でやってくる人が多いわけですから、10個作っていても、ニーズに対してそのうちの1つにたどり着く仕組みができるのです。

 名刺に10個の肩書きがある人はうさんくさく思われますが、検索してきたユーザーはそのうちの1つにたどり着くだけですから、その1つについてサービスを提供すればいいのです。

 ライターでもいいですし、コンサルティングでもいい。プログラミングや、Web制作、楽曲制作でもいい。自分のやりたいことをまずは始めてみればいいのです。

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著者プロフィール

中村祐介
エヌプラス 代表取締役

中村祐介

日経BP社の記者職を経てエヌプラスを設立。ソニーやグーグル、KDDI(au)、二期リゾートなど多数の企業のマーケティングやブランディング、Web、PR、イベントなどのコンサルティングやプランニングに携わる。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆などの創作活動を行うほか、講演活動も行う。プライベートではRIA(Rich Internet Application)コンソーシアムの運営委員や、自由大学の教授、日本冒険作家クラブに所属するなど、多種多様な活動を行う。Blogは「中村祐介のコミュニケーション戦略メモ」。近著に「ユーマネー」。


このコラムについて

草食系マーケティング

「顧客を囲い込む」など、これまでのマーケティングのテーマは主観的、かつ、能動的なものでした。しかし、現在は消費者が主体の世界。こうした“肉食系”のマーケティング戦略では支持されません。新しいマーケティング戦略とは、「顧客に囲まれる」、つまり“草食系”のマーケティング戦略が必要になってきています。どんなテクノロジーが登場しても、消費者に「選んでもらう」「支持してもらう」ことがマーケティングの本質。細かいメソッドに踊らされず、根っこにあるものは何かを考えていける、そんなコラムを目指しています。

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