バンクーバー冬季五輪も、いよいよ大詰め。今日は浅田真央選手の大一番です。日本人選手といえば、本番に弱い。オリンピックがあるたびに感じさせられることです。マスコミがメダルメダルとあおり立てるので、選手にプレッシャーがかかる。それとも、もともと勝負に弱い体質なのか。ここ一番でミスの連発、100%の力を発揮できない。
欧米の選手たちの中には、大一番になればなるほど最高のパフォーマンスを発揮する選手がいます。この違いは何なのか、以前から気になっていることでした。
今、ベストセラーになっている内田樹さんの「日本辺境論」が、その答えになるかもしれません。
「きょろきょろして新しいものを外なる世界に求める態度こそはまさしく日本人のふるまいの基本パターンです。それは、国家レベルでもそうですし、個人についても変わりません」。
つまり、外からの考え方や思想に左右されてしまう民族だということです。そう言われてみれば、奈良時代は中国、明治維新は欧米、戦後は米国。影響される相手がいるからこそ、大きな変化ができたのかもしれません。
他国との比較でしか自国を語れない日本人。“日本人とはしかじかのものであれねばならない”というものがないのです。これがどういうことを引き起こすかというと、「正しい判断を下すはずの人を探り当て、その身近にあることのほうを優先するということです」。
ですから、もし失敗をしても、あの時はああするしかなかったという言い訳で済んでしまうのです。何だか身につまされるような解釈ですが、核心を突いているだけに、日本人論としてはこれ以上の論説はないでしょう。
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