「米国ネットマーケティング茶話」

米国ネットマーケティング茶話

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2010年7月5日(月)

Facebookのマーケティング活用、成功のカギは長期的なファンとの関係構築

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 この1カ月の間、米国内の出張や夫のFamily Reunion(家族懇親会)、義理の息子のMBA卒業式など、リアルライフで様々な人たちと話すチャンスが多い日々となりました。そうした生活の中で実感したのが、ソーシャルメディアがいかにユーティリティとして大きな役割を占めているかという点です。

ユーティリティとなったソーシャルメディアは世代を超えて一般へ浸透

 年に1度、4世代が集まる夫のFamily Reunionでは、70代半ばの祖母が20代半ばの孫(2児の母親でもある)に対して、「我が家にはファミリーブログがあるけど、それ以外にSNS『Facebook』もみんな使っている。ブログとFacebookの違いは? Facebookのプライバシー設定は、どうやったら簡単にできるの?」といった質問をするなどソーシャルメディアについての話題を、普通のこととして話していました。

 また、娘の夫と80代の義理の母の間ではFacebook上の農場育成ソーシャルゲーム「FarmVille」(※)の話題で会話が弾んでいました。一方、50代半ばの義理の兄が動画投稿共有サイト「YouTube」で話題の韓国の少年ギタリストの話をし始めると、めいは「iPhone」でその動画を皆に見せて、まねし始める始末です。私の周囲のマーケティング業界の関係者ならばいざ知らず、ここまでソーシャルメディア関連の話題が、世代を超えて普通の家族の間で飛び交ったことは以前はなく、この1年間のソーシャルメディアの浸透のすごさを改めて感じました。

※FarmVille:米ジンガが開発運営する農場育成ゲーム。「農作物」「木」「動物」の3種類の収穫物があり、農場を設置して時間が経つと収穫できるようになる。収穫するとゴールドが手に入る。1人でも複数でもプレー可能。木と動物はギフトとしてフレンドにあげることができる。2009年6月にローンチングして以来、Facebookで最もヒットしたゲームアプリで、2010年5月時点で8240万人以上のアクティブユーザー、2390万人以上のFacebookアプリファンがいる。FarmVilleユーザーの20%以上はFacebookユーザー。

グローバルのSNSやブログ利用者数は前年比24%増、ユーザーの平均滞在時間は66%増

 私が実感したことはデータでも証明されています。米ニールセン・オンラインの調査では、2010年4月のSNSやブログなどソーシャルメディアのユーザー数は前年比24%増で、SNSやブログのユーザーは、オンラインの平均滞在時間は昨年より66%増のおよそ6時間となっています。また同調査によると、以下の表が示すように、オンライン事業を展開する企業/ブランドの中で最も人気があるのは検索エンジンの「Google」ですが、1人当たりの月間利用時間は1時間21分51秒にとどまります。それに比べて3位のFacebookは6時間と、ほかの企業/ブランドを圧倒した利用時間となっています。

表1●2010年4月のグローバル9カ国で最も人気のあるオンラインブランド

順位 企業/ブランド名 企業/ブランドのインター
ネット人口に対する利用率
1人当たりの
利用時間
1 Google 82% 1時間21分51秒
2 MSN/WindowsLive/Bing 62% 2時間41分49秒
3 Facebook 54% 6時間
4 Yahoo! 53% 1時間50分16秒
5 Microsoft 48% 45分31秒
6 YouTube 47% 57分33秒
7 Wikipedia 35% 13分26秒
8 AOL Media Network 27% 2時間1分2秒
9 eBay 26% 1時間34分8秒
10 Apple 26% 1時間28秒

出典:The Nielsen Company
(グローバル9カ国:オーストラリア、ブラジル、スイス、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア、英国、米国の9カ国を指す)

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著者プロフィール

大柴 ひさみ(おおしば・ひさみ)

大柴 ひさみJaM Japan Marketing LLC代表。日米のマーケティング・ビジネスを橋渡し米国シリコンバレーで、日米のマーケティング・ビジネスのファシリテイターとして、戦略の開発実施・調査分析などのコンサルティング・サービスを提供するJaM Japan Marketing LLCの創設者/パートナー。日本の広告代理店の電通ヤングアンドビルカム、米国広告代理店マッキャン・エリクソンを経て、20年間に渡る日米間のビジネス経験を生かして、1998年にJaM Japan Marketingを設立。「Peer to Peer」(P2P)、「WOM」(Word of Mouth)などを活用した最新のマーケティング手法に注目したサービスを提供している。
ブログ「ひさみをめぐる冒険」を執筆中。本ウェブでは以前「米国ネットの“ざわめき”を聴く」を連載した。


このコラムについて

米国ネットマーケティング茶話

米国の金融危機に端を発した、世界的不況の真っただ中に立たされた米国企業はこの 状況下でどのようなネットマーケティングを展開しているのか。 このコラムでは、 米国在住の著者が米国ネットマーケティングのトレンドをコラム形式で、マーケッ ターとしての立場だけではなく、米国在住の一般消費者の視点も加味しながら紹介し ていきます。

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