今、電子書籍のオーサリングツールと、ビューワーを作っています。制作の中で一番感じているのは、「どういうインターフェースにしていくか?」ということと、「どうやって『使いたくなる』ものにするか」ということです。
書き手として参加した電子書籍「AiR[エア]」への「App Store」上のレビューを見ると、最初のころは内容よりもインターフェースへの言及が多いことが分かります。ダウンロードして読み終えるまでには時間がかかりますが、インターフェースは使い始めて最初の10秒くらいでいろいろと気になることがでてきますから、当然ですよね。
僕自身も使ってみて画面を全画面にできないことや、目次などを表示するボタンがなく迷いました(画面下をタップしたら出てきましたが)。今は慣れましたが、ほかの電子書籍のビューワーはまた違う操作を僕に求めてきます。これでは、紙をめくっていうという本の共通インターフェースと比べて使いづらいのではないでしょうか。
ちょうど5月にWebユーザビリティで有名なヤコブ・ニールセン博士が、「iPad」の操作性についてレビューをしていました。そこでは、iPadのUI(ユーザーインターフェース)が、アプリを使うユーザーに深刻な混乱をもたらす3つのポイントを指摘していました。
・発見しにくさ: そのUIのほとんどはアフォーダンスがよく考えられておらず、エッチング加工されたようなガラスという美的哲学に隠れてしまっている。
・記憶しにくさ: ジェスチャーというのはアプリ間で一貫性をもって採用されていないと、矛盾した一時的なものになってしまい、学習するのが難しくなる。広範囲で業界標準のコマンドに準拠することはユーザーの手助けになるのである。
・ 予想外の起動: 誤ってタッチしたときや、予想していない機能を起動してしまうジェスチャーをしてしまったとき、これが起きる。
出典:iPadのユーザビリティ:ユーザーテストからの最初の所見
発見しにくさ、という点はAiRのインターフェースも改善の余地があります。
こうした課題が生まれてきてしまうのは、コンテンツを作る側が求めるインターフェースを、インターフェースを作るエンジニアにうまく伝えられないということもあるかもしれません。
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