先週末の7月24日、知人の福井盛太氏が代表を務める東京・渋谷のSHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERSで「動き出した電子書籍『AiR』、その表も裏もぜんぶ話します」というイベントを行いました。
AiR(エア)は、作家の瀬名秀明さん、桜坂洋さん、北川悦吏子さんなど、作家たちが書き下ろした作品をまとめて直販するモデルで、先月の先行販売を経て正式リリースとなりました(関連記事)。
イベントはこれを記念したもので、「ニコニコ生放送」でも中継されました。
AiR(エア)は、書き手たちが自ら挑戦し、ビジネスとしての成功も見据えることができたという点で先鞭(せんべん)をつけた格好です。イベントでは、この収益構造や進行、スタッフィング、電子書籍の展望などを公開しましたが、ここでは、さらにその場では話せなかったことを書こうと思います。
著者の印税、アップルの手数料
イベント中にも質問がありましたが、「App Store」におけるアップルの手数料は30%です。これは、出版関係者に話すと「意外と良心的。50%くらい取っているのかと思っていた」という感想になります。
実際に作り手には70%還元される仕組みです。
ちなみに、出版社における著者の印税は10%が相場。最近では、8%など、10%に満たないこともあります。印税率が10%の場合、著者は1000円の本が1冊売れると、100円入る仕組みです。
そんなにもうからないのです。
本を作るには、紙代や印刷コスト、それに流通コストなど、「モノ」であるがために見えないコストもたくさんかかっているため、著者へ還元されるのはこの程度なのです。
先日、私も「ユーマネー Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法」(講談社)という本を発売しましたが、この印税率も10%です。
出版社から発売されている紙の書籍が電子書籍化されると、価格が下がることがありますが、これは製造コストが抑えられるからです。印税率も10%よりは多くなり、私が提示されたのは15%でした。
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