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首相の賞味期限はなぜ1年か

安定政権阻む「制度」と「人材」の壁

2011年8月4日(木)

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 仕事柄、毎日のように永田町や霞が関の官庁街を徘徊している。

 「菅さんはいつ、辞めるの?」「いや、全然辞める気ないだろう」。

 今や、菅直人首相がいつまで粘るかの予想が挨拶代りとなっている。

 「市民活動家出身の菅さんは組織運営の経験に乏しいし、首相は何でもできると妄信している。何で、あんな人を首相にしてしまったのか」。こんな話をする民主党議員は多い。

 「でも、選んだのは、あなた達では?」と突っ込むと、ほとんどの議員は「あそこまでひどいとは知らなかった」と呻くか、口ごもってしまうかのどちらかだ。

「菅さんが辞めさえすれば…」は本当か?

 いずれにせよ、与野党問わず政界や官界で菅首相を「この国のリーダー」として尊重し、盛り立てようとの空気は極めて薄い。「菅さんが辞めさえすれば、政治は動く」が合言葉のように語られている。

 確かに、根回しもせず思いつきで政策を打ち上げたり、「延命」を優先して東日本大震災の復興に必要な予算措置が遅れたりと、菅首相の資質に大いに問題があるのは間違いない。

 「菅首相の下では復興も、、税制や社会保障、外交といった重要案件の議論も進まない」との認識は与野党共通といえる。ここまでくると、事態打開のためには菅首相が早期に退陣時期を表明するほかないと思う。

  最近の首相の就任時期と在任日数
(敬称略、カッコ内は在任日数)
小泉純一郎 2001年4月(1980日)
安倍晋三 2006年9月(366日)
福田康夫 2007年9月(365日)
麻生太郎 2008年9月(358日)
鳩山由紀夫 2009年9月(266日)
菅直人 2010年6月(?)

 しかし、「ポスト菅」体制で政権が安定するかといえば、現状のままでは、答えはノーだろう。安倍晋三氏から鳩山由紀夫氏までの4代にわたり、首相の寿命は長くて1年だったが、いずれも内閣発足時は高支持率でスタートしていた。今、散々な評判の菅内閣ですら、日本経済新聞社の世論調査では、昨年6月の発足時の支持率は歴代5位の68%もあったのだ。

 ここまで首相の賞味期限が短期間という事態が続くと、リーダーとしての資質だけでなく、構造的な要因があると言わざるを得ない。次にみる2つの「仕組み」の問題を見直さない限り、「首相降ろし」は毎年の恒例行事のように続きかねない。

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「首相の賞味期限はなぜ1年か」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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