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LCCは「獅子身中の虫」か

外資の“黒翼”が日本の空を覆う

  • 佐藤 央明

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2011年8月29日(月)

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 航空会社コードは「O8」。「オアシス香港航空(甘泉香港航空)」というエアラインをご存じだろうか。ジャンボで香港とロンドンを結び、エコノミーの正規運賃は片道75英ポンド(約9750円)から、という驚異的な安さを誇る、世界初・長距離専門のLCC(格安航空会社)だった。

 2006年10月に就航を開始したが、2008年4月に営業を停止。わずか1年半で消えた“幻”の航空会社だ。

 一度乗ったことがある。エコノミーのシートピッチは32インチで、香港のフラッグキャリアであるキャセイ・パシフィック航空の香港-ロンドン線と全く同じ(当時)。機内食も追加料金なしにきっちり2食出て、それなりにボリュームもあった。若い客室乗務員はみな親切で、JAL(日本航空)から転職した香港人のCAもいた。

 ロストバゲージや遅延のトラブルは一切なく、心から空の旅を満喫したのを覚えている。唯一不便だったのは、ロンドンの空港が市街に近いヒースローではなく、少し離れたガトウィックだったことぐらいだ。

ジャンボことB747-400で香港-ロンドンなどを結んだオアシス香港航空
エコノミーのシートピッチも窮屈さはない
朝食は香港風の焼きそばにパンやフルーツも付いた

 当時、同社CEOだったスティーブ・ミラー氏は、香港ドラゴン航空の創設者でもあった。安さの秘密を取材すると、郊外の空港に発着して空港使用料を安く抑える、機内サービスは一部有料にするなど、他のLCCと同様のコスト削減努力を行っている、と答えてくれた。

 もう一つ彼の話で印象に残っていることがある。それは、「長距離だからこそ、短距離のLCCよりも安くできる」というもの。「離発着時に消費する燃料は通常の飛行時の約2倍かかる。またフライトのたびに空港使用料を取られるので、回数は少ないほうが安上がりになる」と話していた。当時はなるほど、と納得させられた。

コメント5件コメント/レビュー

 このままではいずれ沖縄線を除く国内のドル箱路線は、リニアと新幹線に淘汰される運命にある(リニア新大阪開通により、羽田~福岡線も消えるため)以上、LCCへの参入は「対新幹線を睨んだ戦略」という可能性もあるのではないでしょうか?(2011/08/29)

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 このままではいずれ沖縄線を除く国内のドル箱路線は、リニアと新幹線に淘汰される運命にある(リニア新大阪開通により、羽田~福岡線も消えるため)以上、LCCへの参入は「対新幹線を睨んだ戦略」という可能性もあるのではないでしょうか?(2011/08/29)

そもそも、国際線会社は2社も要りません。無用な競争をしています。グローバルな世界大会に出る前に、国内選で消耗してしまうという日本の産業構造そのものです。淘汰して世界に強い会社を作れば、国力も安定するのではなかろうか。(2011/08/29)

上位の1,2社が生き残り他が潰れるのは製造業なら常識。ようやく航空会社が普通の企業になったというだけ、規制の上に暴利を重ねてきた企業には冬の時代になった訳だ。やはりJALは潰れているべきだったと、いずれ言われるのだろう。(2011/08/29)

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