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「小沢首相」ってアリなの? 

「剛腕」が狙う「解散先送り」シナリオ

2011年8月30日(火)

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 筆者の故郷は岩手県花巻市。中選挙区時代から今も、小沢一郎・民主党元代表が強固な地盤を維持する地域の1つである。

 小沢氏が初当選したのは1969年。筆者が生まれる前年からバッジを付けている。若き頃の小沢氏のポスターや選挙活動の様子は、幼少期の記憶として鮮明に残っている。

 そんな土地柄だから、同級生の親御さんや近所のおじさんなどで、小沢氏の後援会幹部として熱心に活動する人は少なくなかった。

 「あそこは、小沢をやっているから」。実際に何かしらの便宜が図られたのかどうか真偽不明でも、ちょっと羽振りが良くなった自営業者や建設業者に対するそんなやっかみの声を耳にしたこともある。

衰退一途の小沢氏の地元

 しかし、月日は流れ、ご多分に漏れず、たまに帰省して目にする田舎の風景はさびれる一方だ。小沢氏の有力後援者として知られる建設業者なども軒並み、厳しい経営状況にあると聞く。

 小沢氏は1989年、47歳で自民党幹事長に就任。岩手県内のゼネコン、建設業者をフル回転させる選挙戦術を確立したのはこの頃のことだ。

  小沢一郎氏の歩み
1969年 27歳で衆院初当選。その後、自民党田中派入り
1987年 竹下内閣で官房副長官に就任
1989年 海部内閣で自民党幹事長に就任
1991年 東京都知事選敗北の責任を取り幹事長辞任
狭心症で入院
1993年 自民党を離党。「新生党」を結成、代表幹事に就任
非自民7党1会派による細川連立内閣発足
1994年 細川内閣総辞職。羽田内閣発足も2ヶ月で総辞職
「新進党」結成、幹事長に就任
1995年 新進党党首に就任、2年後に解党
1998年 「自由党」結成、党首に就任
1999年 自民党と「自自連立」
2003年 民主党と自由党が合併
2006年 民主党代表に就任
2007年 参院選で野党が過半数獲得
福田康夫首相と「大連立」を協議、のちに撤回
2009年 政治資金規正法違反で公設秘書が逮捕され、代表を辞任
衆院選で政権交代実現。幹事長に就任
2010年 鳩山由紀夫首相とともに幹事長辞任
2011年 検察審議会が強制起訴。党員資格停止処分を受ける
今回の民主党代表選で再び小沢一郎氏への注目度が高まった(写真:共同通信)

 選挙のたびに従業員を動員してきた知人の建設業者は「選挙を懸命にやらないと、仕事でほされるかも、と言う強迫観念もあった」と漏らしたうえで、こう続ける。

 「ずっと応援してきたけど、県内の景気は悪くなる一方で、ほとんど恩恵は感じないままだ。それでも、これからもすがっていくしかないんだろう」

 小沢氏を長年支えた有力後援者も軒並み、老境の域に入りつつある。小沢氏が首相になれば日本が変わり、岩手の景気も良くなる。そんな地元の「一発逆転」の期待もさすがに萎んできたのは確かだ。

 小沢氏の「政治とカネ」を巡る問題は地元でもすこぶる評判が悪い。さらに、東日本大震災の発生以降、ほとんど地元入りしない小沢氏について「郷里を見捨てた」と酷評する向きもある。

 「小沢もそろそろ、潮時じゃないの?」「小沢頼みから卒業を!」

 地元でもそうした会話が公然と交わされほど、このところの空気は変わりつつあった。

 しかし、その流れをせき止め、再び地元も含め、小沢氏への期待値を上げる誘因になる事態が訪れた。次の首相を選ぶ民主党代表選だ。

コメント31件コメント/レビュー

自分の地元なのに震災直後しばらく行方不明になっていて「津波に呑まれたか」とさえ言われていた御仁にまだ期待する?頭沸いてませんか?(2011/09/05)

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「「小沢首相」ってアリなの? 」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

自分の地元なのに震災直後しばらく行方不明になっていて「津波に呑まれたか」とさえ言われていた御仁にまだ期待する?頭沸いてませんか?(2011/09/05)

記事の内容については新味のない小沢批判でうんざりする低レベルで全く発信力のないものだが、自民党支持の筆者からは、政治と金の問題には民主党の要人にでてくる外国人献金の違法性、結局この政党の支持基盤は何なのか、それが政策決定をどうゆがめているのかを掘り下げて調査取材してほしい。今求められているのは、日経が批判してこない部分にメスを入れられるかどうか、結局社内受けする記事しか掛けないのなら自分を貶めるだけだ。(2011/09/04)

親小沢派と反小沢派の人々の性質は、原発推進派と反原発派に似ている気がする。反原発派には科学的知識を十分持たない人たちが多く含まれるが、原発推進派は科学的知識を持たない者は少ない。親小沢派には小沢氏の主張を知らない者は少ないが、反小沢派には小沢氏の主張をあまり知らない人々も、数多く含まれる。小沢氏は決定的に官僚、特に財務省に嫌われている。かねてよりの個別補助金の全廃という主張が最大の原因と見ている。財務省の権力がかなり縮小されてしまう。小沢氏の金の問題は、政権交代前のものばかりだ。政権交代後にいきなり出てきたのは、個別補助金の全廃が現実味を帯びてきたためと思われる。つまり反小沢派は、おそらく知識不足による無意識で、財務省の味方をしてしまっているのだ。筆者もその一人であると読める。小沢氏に問題がないとは思わないが、プロとして批判するなら、本質を理解するべきだ。(2011/09/01)

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