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「冷蔵庫の中に野菜がない」

インド市場攻略のカギは家庭訪問

  • 戸川 尚樹

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2011年10月20日(木)

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 「最近、毎月20軒ぐらいのペースでインド人家庭を訪問していますよ。これは楽しい仕事です。商品開発に役立つ情報が得られますから」。現地法人パナソニックインドで白物家電販売の責任者を務める太田晃雄HA販売担当部門長はこう笑顔で話す。

 家庭訪問ってそんなに簡単にできるのだろうか。もし自分がメーカーから頼まれても断るような気がする。

 「インド人の消費者はわりと協力的です。『日本人が伺います』と電話などでお願いすると、たいていはオーケー。ちょっとしたお土産でも持って行こうものなら、大歓迎されます」と太田氏は説明する。「インド人は親日家が多い」というのは本当のようだ。

開閉ドアにペットボトルがぎっしり

 インド人家庭への訪問をほぼ“日課”にしている太田氏が驚いたことがある。

 「冷蔵庫の中がスカスカ。あまり冷蔵庫にモノを入れない家庭が多いのは意外な発見でした。冷凍庫内も空っぽというケースが多いですよ」。独身者ではなく、大家族でも珍しくない現象だそうだ。冷蔵庫の中は水と牛乳がほとんど。夕飯の食べ残しが入ったフライパンが、そのままの状態で入っている家庭も少なくないという。

 「冷蔵庫といえば野菜室が重要」というのは日本人にとって常識だが、世界中すべての国に当てはまるわけではないようだ。インド人の家庭の冷蔵庫には、野菜が見当たらない。「インド人は毎日、近所で野菜を買ってその日のうちに食べるのが習慣で、野菜を冷蔵保管する必要があまりないのです」(太田氏)というのが理由だ。インド人と日本人とでは、やはり生活様式が違うのだ。

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