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「リーマン再来」、コマツ株の警告

欧州不安で企業に危機感高まる

  • 阿部 貴浩

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2011年10月21日(金)

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 欧州経済の動揺が収まらない。ギリシャの債務問題は欧州連合(EU)全体の問題に発展し、金融機関の信用不安が広がっている。このまま金融機関の相互不信が続けば、資金が目詰まりを起こす金融危機になりかねない。グローバルに資金が行き交う現代にあって、対岸の火事で済む可能性は少なく、日本企業も水面下で対策を講じ始めている。「第2のリーマンショック」の可能性も、一部でささやかれ始めた。

株の値動きで「リーマン」想起

 米キャタピラーと世界でしのぎを削るコマツ。独自の技術と巧みな経営戦略で高収益と高成長を両立させ、日本企業で屈指の競争力を誇る。中国で建設機械の需要が一服したとはいえ、東南アジアや米国で建機市場は好調を維持している。そのコマツが神経を尖らせているのが、欧州問題だという。販売や生産に直接の影響が出てきたわけではない。根拠の1つは、意外にも株価の動きにある。

 コマツ株は5月に年初来高値となる2926円まで買われた。海外での販売拡大を追い風に、幅広い投資家から人気を集めていた。それが、10月5日には1449円の年初来安値を付けた。最近はやや持ち直しているものの、わずか5カ月で半値にまで売り込まれたことになる。

 中国での建機需要の減少や止まらない円高など、確かに経営環境は良くない。しかし、円高対策で値上げを敢行するなど、コマツは強い製品力と販売力を背景に、この程度の逆風は跳ねのける底力を持っているはずで、2012年3月期も増収増益となる見通しだ。株価が半値になるほどの悪材料は、一体どこに潜んでいるのか。

 「リーマンショックの時の値動きと似ているのが気になる」と、コマツの幹部は漏らす。2008年9月に起きたリーマンショックは世界中に飛び火し、金融システムの機能が停止。これが実体経済の悪化を招き、100年に1度と言われる世界不況につながった。その時の記憶を辿ると、ショックが起こった2008年中は需要も販売も大きな影響が無かった。しかし、年が明けると一気に需要が消失し、瞬く間に在庫が膨らんだ。

 株式市場は半年先を予測するとされる。コマツの情報網でも捉えきれないリスクを「株式市場は織り込んでいるのではないか」(幹部)。過剰在庫を抱える結果になった2009年の教訓を生かし、今回は生産と販売が綿密に情報を交換して、適正な在庫水準の維持に目を光らせている。

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