• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アップルなど先進企業のデータ活用に学ぶ

ここが違う! データの「取得」「加工」「伝達」

2011年11月10日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 グローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業とは何が異なるのか? データ活用に焦点を当てて5回に渡って掘り下げていきたい。

 第1回と第2回は、グローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業とで、経営意思決定に利用している情報が異なることを具体的な事例を交えて解説する。第3回は「日本企業はなぜ海外子会社をマネージできないか?」というよく問われる課題に関して説明する。第4回と第5回は、商品に対するユーザーの関心が「ユーザー体験」に変化したことを説明し、商品開発における情報活用のあり方やクラウドとソーシャルメディアの活用方法を説明したい。

 まず、比較のため、我々のコンサルティング経験から、グローバル規模で成功しているグローバル・ハイパフォーマンス企業――米アップル 、米ゼネラル・エレクトリック(GE)、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ネスレ、米ユニリーバ、韓サムスン、韓LGなど――と、一般的な日本企業との違いを確認したい。これらの企業と日本企業の経営の違いを一言で言い表わすと、決定的に違うのは「情報」に対する考え方である。

 どの企業も、当然ながら情報に基づいて経営を行っているだろう。しかしその「情報」がグローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業では異なるのである。

収集、加工、伝達すべてで異なる

 そもそも「情報」とは何か。経営活動において「情報」は「収集したデータを」「ある一定の意味合いを持つものに加工し」「それを伝達したもの」と表現できる。
つまり、情報をつくる過程は以下の3つに分解ができる。

(1)データの収集 データソースは何か?
(2)データの伝達 データをどのように伝達するか?
(3)データの加工 データをどのように加工(分析)するか?

 この3つの過程を経てはじめて「データ」は意味のある「情報」へと変化する。実は、グローバル・ハイパフォーマンス企業と日本企業とは(1)~(3)すべてで異なる。

アップルは販売の最前線のデータを収集する

 時価総額世界一となったアップルの例で説明しよう。故スティーブ・ジョブズ氏によってアップルが非常に独創的な商品を生み出してきたことは有名だ。だが、実はそのグローバルのオペレーションも卓越したものである。

 まずデータの収集について。アップルが自社製品の販売情報を収集する際、そのデータソースは、セルスルー(sell Through)である。販売会社の販売数ではなく、直営店や量販店などがお客様に販売するデータに注目して収集する。お客様に最も近い場所でのデータを重視するわけだ。

 一方、一般的な日本のメーカーは、販売の最前線での売れ行きより、各国の販売会社の販売数にこだわる。理由は、1)販売会社が事業計画数値を達成できたかに経営者がこだわっているから、また2)そもそも量販店の情報を取るプロセス持っていないから、である。

本社が一括で需給調整

 データの伝達経路について。アップルは、セルスルーデータを量販店などから本社が直接収集し、そのファクトに基づいて本社が一括して経営判断する。そのデータは、世界中から本社に週次で集められる。すべての国別、製品別のスプレッドシートを責任者が見て各国への製品の配分を決めると同時に、調達数を決定する。この「情報」の扱い方と意思決定プロセスは、非常に素晴らしいSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)を実現している。

コメント0

「改めて考えるデータ活用」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック