「記者の眼」

クリスマスプレゼントは韓国製?

新興国での巻き返し、フィリピンが試金石

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2011年10月28日(金)

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 すっかり肌寒くなった東京を離れ、気温が連日30度を超えるフィリピンの首都マニラにやって来た。同国は東南アジア最大のカトリック教国である。まだハロウィン(10月31日)を迎えていないというのに、ショッピング街を歩くとクリスマスソングが流れ、電飾が町に彩りを添える。国民の9割に上るカトリック教徒の消費意欲を駆り立てようと、早くもクリスマス気分の演出が始まっていた。現地の日系商社幹部は、「フィリピン人は気が早い」と笑う。

フィリピンの首都マニラのデパートでは、早くもクリスマスの飾りがショーウィンドウにお目見え。所得水準の高まりとともに、消費意欲が年々高まる。

 日系企業の多くは、これまでフィリピンを人件費の安い生産拠点と見なしてきた。しかし、国民の購買力は着実に高まっており、今後は消費市場としての拡大が期待されている。

 現在、フィリピンでは世帯当たり可処分所得が年間5000ドル(約40万円)を超える中間層以上の人口は3900万人。2015年にはこれが5900万人に、20年には7300万人に膨れ上がるとの予想もある。

 日本企業は概して言えば、新興国のトップランナーであるBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)市場の開拓に乗り遅れた。では、フィリピンをはじめ、これから本格的に経済の発展期を迎える国々で、巻き返しの余地が残っているのだろうか。

 2番手グループを形成する新興国で、日本製品の人気はどの程度なのか。それを探るために、マニラ中心部のショッピング街を散策することにした。

サムスン、LGが「一等地」を占拠

 まずは、ショッピングセンターの一角に店舗を構える地元の大手家電量販店だ。店に入って、展示してある液晶テレビの台数をメーカーごとに数えてみた。

 メーカー各社は量販店に対する営業に力を入れており、店側が売れると判断すればより多い台数を置かせてもらえる。展示台数はメーカーの営業力と商品の人気を測るバロメーターの一つでもある。

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著者プロフィール

吉野 次郎(よしの・じろう)

日経ビジネス記者。1期生として慶応義塾大学環境情報学部を卒業。1996年に日経BPに入社し、通信業界の専門誌「日経コミュニケーション」で2001年までNTTと新電電の競争や業界再編成を取材。2007年まで通信と放送の専門誌「日経ニューメディア」で、通信と放送の融合やデジタル化をテーマに放送業界を取材。現在は「日経ビジネス」で電機やIT(情報技術)業界をカバーする。好きな季節は真夏。暑ければ暑いほどよい。お腹の出っ張りが気になる年齢にさしかかり、ダイエット中。間もなく大型バイク免許を取得する予定。著書に『テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか』(日経BP)。



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