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共通番号、万能ではない

本人確認のためのインフラ作りが急務に

  • 戸川 尚樹

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2011年12月5日(月)

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 12億人の国民を対象にした壮大なプロジェクトがインドで進行中だ。国民1人ひとりに、バイオメトリクス(生体)情報付きのIDカードを発行する取り組みである。

 インド政府は国民の名前、住所、性別、誕生日に加え、顔写真、目の虹彩、手の10指の指紋といった生体情報の収集・管理を進めている。通称「AADHAAR(アドハー、英語のFoundationやBaseの意味)」と呼ばれるプロジェクトで、2010年秋から始まり、既に7000万人が生体情報を登録してIDカードを取得しているという。政府は2015年内にも、6億人にIDカードを付与する計画だ。

インドでは1日100万人のペースで、国民が自身の生体情報を登録している
インドでは1日100万人のペースで、国民が自身の生体情報を登録している

 「アドハーは規模が大きく、技術的にも先進的な公共プロジェクトとして世界中から注目を集めています」。アクセンチュアで公共サービス・医療健康本部の責任者を務める後藤浩エグゼクティブ・パートナーは指摘する。アドハーの狙いについて後藤氏は、「インドには戸籍システムがないため、銀行口座を開設したり、携帯電話を契約したりすることができない人がいます。社会保障を受けられない人も少なくない。本人確認のための信頼できる個人認証インフラを整備すれば、こうした問題を解決できる。その結果、これまで経済活動に参加できなかった大量の人々が市場に現れ、インドのさらなる経済発展につながると期待されているわけです」と説明する。

運転免許証を持たない人もいる

 記者はアドハーのことを知り、日本も学べる点があるなと感じた。日本で本人確認するための“身分証明書”として一般的に使われるのは、運転免許証とパスポートである。運転免許証の保持者は約8000万人、パスポートの保持者は約3000万人でまずまず普及しているとはいえ、全国民が保持しているわけではない。最近は若者の運転免許証の取得率は低下している。

 「顔写真や指紋などの生体情報が入った、全国民に一律の身分証明書が日本でも必要」。野村総合研究所の八木晃二DIソリューション事業部長はこう主張する。記者もその通りだと思う。

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