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WTIは本当に世界の原油価格指標か?

埋まらない価格差

2011年12月8日(木)

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 「原油価格の国際指標は何ですか?」と聞かれれば、おそらく多くの人がWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)を思い浮かべるだろう。WTIとは、米国のテキサス州西部とニューメキシコ州南東部で産出する原油を指す。1日に数十万バレル(1バレルは約160リットル)しか生産されず、世界の原油シェアのわずか1%に過ぎない。生産量からすれば、世界3大原油指標の北欧で採掘される北海ブレント原油や中東のドバイ原油に比べて圧倒的に少ないのだ。

 しかしWTIの原油先物における取引量は1日およそ1億バレル。取引量の多さから市場の流動性や透明性が高いので存在感は他2指標に比べてダントツである。

 「原油の質」も関係しているといえよう。質の良い原油はガソリンや軽油を多く精製できる、硫黄分が少ないものであると言われている。硫黄分が少ない方が、精製コストも低いため付加価値も高くなる。WTIは北海ブレントやドバイに比べて低硫黄の軽質油なので価格は高くなる。3指標の価格の順番は「WTI」「北海ブレント」「ドバイ原油」の状態が続いていた。

世界の主な原油の種類と特徴
指標名 価格の種類 産地 特徴
WTI(ウエスト・テキサス・インターメディエイト) 先物 アメリカ合衆国のテキサス州やニューメキシコ州 産出量は世界の産出量の1~2%。硫黄分が少なく、ガソリンが作りやすい
北海ブレント 先物 英国とノルウェーの経済水域に位置する北海にある海底油田 欧州の原油価格の指標。中東やアフリカの原油価格も反映しやすい
ドバイ原油 現物 アラブ首長国連邦(UAE)の7つの首長国の一つであるドバイ WTIや北海ブレントに比べて硫黄分が多い重質原油。アジアの原油価格の指標とされる

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「WTIは本当に世界の原油価格指標か?」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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