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「あいつは君の愛情をもらいたがっているだけなんだ」

マネジメントに役立つ言葉

2012年1月17日(火)

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 最近になりようやく身に染みてわかるようになった一言というものはありませんか?若きし頃に先輩から指摘されて、当時はよく意味がわからなかったけれど、今となってはしっくりくるというようなことです。

 僕にも、社会人になってから諸先輩方にいただいた言葉がたくさんありますが、今ようやく自分のものとなり、大切にしている言葉がたくさんあります。

 そんな珠玉の言葉の中から、マネージメントにいかせそうな大切な言葉を今週と来週とに分けて2つ紹介します。若手の経営者にとっても、最近マネージメントする立場になった新人マネージャーにとっても、参考になるかと思います。

「あいつは君に愛情をもらいたいだけなんだよ」

「あいつは君に愛情をもらいたいだけなんだよ」

 これは7~8年近く前に、ある先輩に言われた一言です。

 当時、僕はカヤックで代表取締役を務めており、あるプロジェクトにおいてそのリーダーと喧々諤々ぶつかっていました。もともと僕は、自分の考えを比較的理路整然と話せる方だと思っています。かつ、比較的バランス感覚もあり、客観的な視点も持ち合わせている方だと、当時は今以上に自負していました。

 そして僕の議論に臨むスタンスは当時もいまも、お互いがお互いの立場になって、自分の正しいところと自分の悪いところを丁寧に話し合うことを徹底しようというスタイルです。

 「お互いが相手の立場になって考える」というこのスタイルを徹底しているということが、当時の僕にとって「僕がバランス感覚を持っている方だ」と思う根拠でもあったわけです。ですが、この時は、そのスタンスを固持するだけではよい方向に進まない壁にぶつかりました。

「何が正しい」ではない、リーダーは愛情を注がないと

 確かに「お互いがお互いの立場になって話そう」というこの考え方は一見すると非常に論理的で良さそうです。ですが、実は落とし穴があります。相手が自分は100%正しく、1つも非がないと思っている、あるいはそうは思っていなくても自分を見つめる気はそもそもない、そういう状況の時には、このスタイルではまったく通じないのです。本来はどちらかが100%が正しいなんてことはありえないと思うのです。

 だからこそ、喧嘩両成敗という言葉が存在します。ところが実際にはそうだとしても、人はその時々の状況や相手との相性によって、自分の良くないところを見つめられないことがあるのです。そんなタイミングや関係性の時には、「お互いの正しいところ悪いところを話しましょう」というところに出発点を置いて議論をスタートすること自体が、ボタンを掛け違った状況を生み出してしまうことになるのです。

 それが今となってはわかるのですが、当時の僕には理解できませんでした。

 まず僕は自分のよくないところを一度整理して話して、腹を割って話そうとしているのに、相手は、「自分が正しい」の一点ばりで、その主張ばかりを繰り返す。しかもその主張は必ずしも僕にとっては正しいとは思えない話で、いつまでたっても議論が堂々巡りになるという悪循環に陥ってしまいました。

 そこで2人で話していても拉致があかないということで、客観的にどちらが正しいかを見てもらうために先輩も同席して話を聞いてもらうことにしました。

そして、話が終わった後に先輩が一言。

「あいつは君に愛情をもらいたいだけなんだよ。父親として君が愛情を注がなければだめなんだよ。」

 正直に言ってその時は、この言葉の意味をあまりよく理解していなかったと思います。実は、議論の相手は僕よりも年配の人間でした。僕の方が年下なのに父親の愛情?ん?どういう意味なんだろう・・・と。

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「「あいつは君の愛情をもらいたがっているだけなんだ」」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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