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陸前高田の「ダシ醤油」を世界へ

地元の事業者、起業家を対象にした「経営相談会」

  • 渡邉 美樹

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2012年1月16日(月)

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 岩手県陸前高田市で開催している「経営勉強会」では、私やゲストによる講演のほか、個別の経営相談会も開催しています。経営していた店舗が東日本大震災で被災し、その復旧、復興を目指す方や、これを機に商売を始めて、地域の経済復興に一役買おうと考えている方のお手伝いになればと思っているからです。

 今回はその経営相談会の模様をお届けします。

【相談者1】廣野稲子さん[大中仮設おばちゃん手芸部(手芸小物製作)]
 洗濯バサミ入りの猫ぬいぐるみ「つかまるにゃん」を製造販売している。被災して職を失い、仮設住宅で暮らしている人たちが手作業で作っている。

【質問内容】
 今までは、被災地を支援しようと思う小売店や購入者の方々に支えられて販売してきた。しかし、人情に訴えるような売り方がいつまでも続けられるとは思えない。小さいながらも事業として続けられるものか、客観的に見ていただき、アドバイスをもらいたい。

渡邉:これを手数料込みで、いくらで仕入れているのですか。

廣野:284円です。

渡邉:高いですね。

廣野:利益や販売手数料など、全く考えないで、ボランティア感覚で決めてしまいました。

 1個当たりの原材料費や手間賃は、布や綿などの原材料が74円、ミシンがけの人に120円、仕上げの縫製をする人に80円、リボンをかける人に5円、袋に入れる人に5円。全部合わせて284円になります。これを350円で売ることにしたのです。

 外部に卸すことは考えませんでした。今まで「いわて生協」のチラシに無料で載せてもらったり、キリスト教会で販売してもらったりしました。儲けを考えずに始めたので、そのあたりをどうしたらいいか全く分からないのです。

渡邉:言い方はきついかもしれませんが、これは商売になりません。普通に販売して、これを350円で買おうと思う人はいないでしょう。これはあくまで復興支援活動だから成り立っている世界です。

廣野:そうなんです。それは分かっています。

ここでしかできない物を考える

渡邉:資料に書いていただきましたが、この「つかまるにゃん」はミシンがけで1時間に5個しか作れないのですか。

廣野:5個以上作ることはできると思うのですけど…。素人の方々が作っているので、遅いのではないかという認識はあります。

渡邉:「復興のため、売る人も買う人もボランティアだと思ってやりましょう」という活動は大変良いことです。でも、これからはビジネスとして成り立たせることを考えていかないといけません。

廣野:やっぱり100円ショップレベルの値付けができないと難しいですか。

渡邉:このご時世、値段をつけるなら100円でしょう。でも、日本で作っている限り、採算を合わせるのは無理でしょう。本気でこのビジネスを成功させたかったら、人件費が安い海外に行くしかありません。でも、そんなことは現実的ではありませんね。こういう場合は、その生産地でしかできない物を考えることが必要です。

廣野:リボンやストラップに「(岩手県)大船渡」と入れると大船渡の土産になるかなと、思ったのです。

渡邉:その場合、どこで売るのですか。

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