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“部下に頼れる”ようになって初めて上司として一人前

2012年1月24日(火)

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 さて、今回は、前回のブログの続編です。最近ようやく身に染みてわかるようになってきた一言というものが誰にでもあるはずという話をしました。若きし頃、先輩に指摘されて、当時はよく意味がわからなかったけど、今となってはしっくりくるというようなことです。僕にとってのそんな珠玉の言葉を今回も引き続き紹介します。
前回もそうでしたが、今回もマネージメントをする立場にある人にとって大切な言葉です。

「もっと弱くなってもらいたい」

「やなさんにはもっと弱くなってもらいたい」

 これは数年前に長年働いてくれた社員から言われた一言です。
この言葉の意味を最近になってよくわかってきました。

 もともとカヤックの創業者3人は、どちらかというと他者への依存度が比較的少なく(と自分たちで思っているだけかもしれません)、自己完結している部類の人間に属していると考えています。つまり、普通は同級生3人で会社をはじめてもうまくいかないと言われていますが、ここまでやってこられているのも、他人のせいにせず自己責任のもとで行動しているからだと思います。

 つまりすべてが自己責任の元に動いていると考えると、相手も自由に自己選択でやってくれてかまわないという思いにつながってきます。だから、仕事上でずっと思い悩んでいるような人を見ると、ついつい「もっと自由に好きなようにやればいいじゃないか」と思ってしまう薄情なところがあります。

 例えば、今でこそ素直に誰に対しても「ありがとう」と言えますが、設立当初は創業者の間も社員に対しても「ありがとう」というのですらおこがましいという気持ちがありました。つまり「ありがとう」というキーワードはどこか上から目線に感じてしまい、別に僕のためにみんなが動いてくれているわけじゃないのに、なんだかえらそう・・・と感じてしまうことすらありました。

 そんな僕らに向けられて、ある社員がいった一言が上記です。

「やなさんにはもっと弱くなってもらいたい」

やなさんほか役員3人はストイックすぎて息がつまる。何かのきっかけでそう言われたのです。
そして、この一言に対して、本当にそうだなぁ・・・と思う出来事が昨年はありました。

創業仲間のある体験

 それは、3人の創業者の1人であるCTOの貝畑政徳の体験です。

 実は、カヤックの創業者3人の中でもCTOの貝畑は、特に自己完結しているタイプの人間です。基本的に泣き言をあまり言わないですし、誰かに助けを求めることがない。「武士は食わねど高楊枝」そんな言葉がまさにぴったりあいそうなかっこつけ屋です。

 そんな彼ですが、2011年は本人曰く「本当に苦しみました」。というのも、彼の率いている事業部が期初の予定どおりには進まずに、リーダー層からも部下からも詰められていました。そんな中で、創業以来初、朝会社にいく足取りが重いという状況になったようです。どちらかというと貝畑君は人に嫌われることは滅多にないタイプなので、いつもみんなに甘やかされて仕事してきましたので、横で見ていてもあんなに苦しい状況におかれていたのはカヤックの14年間の中では初だったかもしれません。

 まぁ、視点を変えてみるのなら長い人生の中では、笑える話の1つだともいえるのですが、渦中の人間はとてもそのようには思えません。

 苦しんだ原因は?と言われれば、一言で言えば実力不足ということに尽きるのですが、それに対してなかなか自分では認めることができず(気付いてはいるものの口に出すことはできず)時間だけが経過していくという状況でした。

 ところが、ある日の週末に、CTOは何かの気づきがあったのかリーダーのメーリングリストにとあるメールを流します。要約するとこんな感じ。

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「“部下に頼れる”ようになって初めて上司として一人前」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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