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KAPION(カピオン)でビジネスセンスを身に付ける

  • 曽我 弘,能登 左知

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2012年1月19日(木)

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 シリコンバレーで起業し、5年後にスティーブ・ジョブズとの交渉の末、Apple社に売却した経験を持つ曽我氏。これまで約500件のベンチャー企業に資金調達のアドバイスしてきた能登氏。2人が米国と日本での起業に対する考え方の違いを踏まえながら、起業を成功させるための実践的なノウハウについて語る。

今またブームの理由

―― 起業に関心ある日本人の間で、いま再びシリコンバレーがブームになりつつあるようです。特にここ1~2年は大幅に訪問客が増えていると、様々なデータからもうかがえます。例えば、シリコンバレーにあるプラグアンドプレイというビジネスインキュベーション施設では、2011年の1年間に起業を志す個人から企業の団体研修、大学のゼミまで約1000人を超す日本人が訪れたと聞きました。その他の場所に行ったグループや民間企業を通じてこの地を訪れた人を加えると、その数は約1500~2000人を超えると考えられます。数年前の1.5~2倍ほど増えてます。いままた多くの起業志望の日本人が訪れたといえます。なぜ今なのでしょうか?

曽我:今ブームになってきたのには円高も一因とは思いますが、それ以外に幾つか大きな流れの変化があります。

 1つには、国内で閉塞感が漂い国外に出るしかないと言う気持ちの表れでしょう。またITサービスの場合は、サーバーなどのインフラが非常に整備され、お金がかからない小額での起業ができるようになったことがあります。「スマートフォンアプリのように少人数または個人でサービスを提供できる時代になった」「画像や動画を使うことでサービスの言語の障壁も下がった」「iPhoneのようなサービスプラットホームが利用できるので、自分で商品やサービスの販売まで考える必要がなくなってきた」などの理由も考えられます。

 ただし、本格的な大きなソフトビジネスや環境技術のように多くのエキスパートや優れたマネジメントチームが必要な分野、あるいは、多額の投資を必要とするハイテクベンチャー分野では、日本人の起業は非常に少ないのが実情です。

能登:もともと全米でもシリコンバレーはビジネス界ではかなり特別な地域です。「ベンチャービジネス」という名のゲームを楽しむ人々が世界中から集結した“ゲームパーク”とも言えそうなエリアなのです。

 そこにいるプレーヤー(起業する人)たちは、ゲーム(アイデアをビジネス化)をする上で必要なライフ(お金)を、投資家たちから引き出すため、シナリオ台本(ビジネスプラン)をつくり、ベストな仲間たち(マネジメントチーム)を集めて、アイテム(商品・サービス)を作ったり、トレード(販売)したりしながら、“誰よりも早く陣地(市場)を多く取るゲーム”に取り組んでいます。

 周りも、それを応援しています。パークの中はいつもエキサイティングした状態になり、ついつい自分もゲームに参加しようかという雰囲気になります。

曽我:こうしたゲーム感覚は日本の起業ルールとかなり違います。そういうものを実際に自分で見てきたいと言う思いもあるんだと思いますね。

 日本の場合は、起業するため一生懸命ためてきたお金を全部つぎ込む、とか、銀行に融資をお願いし「個人保証」というリスクも背負う場合もあります。一生身を粉にして何年もかけて上場やM&A(企業売買)を行うわけでもなく、ただ勤勉に働く場合もあるわけです。

 そして起業を一番逡巡させるのが、失敗したら二度と立ち上がるのは困難になることです。つまり失敗の経験が活かされないのです。

 一方、シリコンバレーでは一旦会社を作ったら、資金調達も含めてゴールめがけて全力疾走するわけです。3~5年やってゴールが見えなければ、“Stop it, try next.”(じゃ、これはやめて次やってみようか)となります。何度でも成功するまでチャレンジしています。

 そうできるのは、起業の資金をまずは3Fマネー(Family;家族、Friends;友達、Founder;創業者の3つの頭文字)という比較的リスクの低いお金を使い、ある程度ビジネスに兆しが見えたところでエンジェルやベンチャーキャピタルからの投資を受けると言うやり方が定着しているからでしょう。

 見込みがなければ“Try Next”といって再チャレンジできるところが、日本とかなり違いますよね。そして失敗の経験を次に活かしていけるのです。

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