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「5年以内に死なないと損をする生命保険なんてダメです!」

キャッシュフロー地獄脱出作戦その2・税金対策と会計士探し

2012年1月19日(木)

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 弊社支払額の最上位を占める取引先はどこか。

 最近まで大口取引先の一つにIRSがあった。インターナルレベニューサービス、内国歳入庁と訳される。日本で言えば国税庁にあたる。

 キャッシュは常になきに等しいものの、財務諸表上の弊社業績は非常に優良で、これまで多額の税金をIRSに納めてきた。

 予定納税と決算後の差額支払いは毎回かなり大きな出費になる。税金を払うためにせっせと貯金し、支払い後に銀行口座はすっからかんになる。

 涙ぐましい日々のコスト削減努力に取り組むほど最終利益と税金が増える。税金を払うために働いている気分さえしてくる。

 なぜこうなったのか。原因は二つある。私の財務諸表への考え方と雇った会計士(CPA=米国公認会計士)の質に問題があった。

投資家に見せる財務諸表から節税目的の財務諸表へ

 私は財務諸表は美しくあるべきだと長年思っていた。当たり前だと信じ、疑問を抱くことすらなかった。美しい財務諸表に記載してある素晴らしい最終利益を元に税金が課されるのは仕方がない。皆そうやってなんとかやりくりしているのだと考えていた。

 しかし身を粉にして利益向上に努めた結果、多額の税金を毎年支払うことになり、金策に苦労しているうちに考えが変わった。美しい財務諸表にある無駄と無意味さに気付いたのである。

 美しい財務諸表が必要なのは見せる相手がいるときのみ。相手とは投資家だったり、銀行だったりする。弊社設立から数年の間、投資家を探し続けた。その長い道のりや銀行との格闘については次回書きたい。

 財務諸表は美しいが投資はいつまでたっても決まらなかった。多額の税金を払い続け、自分自身を苦しい立場へ追い込んでいく。まさに負のサイクルだ。

 財務諸表がいくら健全で素晴らしくても、このままでは投資家を発見する前に潰れてしまう。社員へインセンティブを出せないし、CEO(最高経営責任者)の主人とCFO(最高財務責任者)の私の生活も向上しない。

 そこで「税金を払うのは仕方ない」という考えを改め、税金の支払いをできる限り減らすことにした。従来と違う手法で会社を運営し、財務諸表を作成しなければならない。

 投資家に見せる財務諸表から、節税目的の財務諸表に切り替えるため、様々な専門家に話を聞き、合法の節税策を試行錯誤し始めた。

 「多額の節税効果を一気に得られますよ」という触れ込みでよく勧められたのが、リタイヤメントファンドの設立だ。だがリタイアメントファンドには種類がたくさんあり、それぞれが複雑で、相談相手のエージェントが変わるたびに、説明内容が異なるので困惑した。

 分かったのは、どのエージェントも最後は自分のコミッションが最大になるように私たちを誘導するということだ。相談のつもりで始めた打ち合わせが大喧嘩で終わってしまったエージェントが数人いた。

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「「5年以内に死なないと損をする生命保険なんてダメです!」」の著者

上田 尊江

上田 尊江(うえだ・たかえ)

Artform LLC CFO

マネジメントコンサルタント、オンライン証券会社の創業、海外企業の日本参入支援など手がけた後、2006年より渡米、TransAction HoldingsおよびartformのCFO。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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