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250人全員参加の「社長合宿」で事前に伝える6つのこと

2012年2月7日(火)

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 面白法人カヤックには、創業期から年に2回必ず続けている「ぜんいん社長合宿」というイベントがあります。その名のとおり全社員で合宿に出かけ、その合宿では「全員が社長になったつもりで考えてみよう!」という姿勢で会社について真剣に考える場です。そこで日常業務ではあまり意識しない経営理念のことや、会社の文化について、社員全員で泊まりがけで語りあいます。ここで、社員と書きましたが、正社員に限らず、アルバイトもインターンもあるいは入社前の社員も希望者は参加することができます。先月も250人近い人数で無事開催することができました。

 この「ぜんいん社長合宿」については、過去に何度か僕の連載でも取り上げているのですが、今回は違った切り口でこの合宿を紹介したいと思います。

 この場で、合宿に参加するメンバーに配られる「合宿に参加する前に」という社内資料を一部公開します。ここから、カヤックがなぜこの合宿を重視しているのか、なぜ経営理念や文化について考えることを重視しているのかを伝えられるのではないかと考えています。

 合宿に参加する前に 創業以来一度も休むことなく続けている「ぜんいん社長合宿」に参加していただきありがとうございます。
この「ぜんいん社長合宿」の目的と参加するにあたっての心構えを簡単に記述します。

 まず、この合宿の目的です。それは、カヤックという会社において最も重要な経営理念やカヤックスタイル(行動指針)、社内の文化そういったものを改めて考えることです。
日常の仕事では、そんなようなことを毎日意識しているわけではありません。それを年に2回だけ改めて真剣に考えてみようということです。だからカヤックにおいて、この合宿は本当に大事なイベントだと考えています。

 次に、この合宿に参加するための心構えです。

 まず1つ目は、真剣に参加してほしいということです。創業から1度もこのイベントを止めた時はありません。それは一番大事なイベントだと考えているからです。会社の理念について考える機会なんて年に2回しかないのです。真剣勝負でいきましょう。

 2つ目は、このイベントのネーミングに込められています。そもそも会社というものはその中にいるメンバーによってつくられています。そしてそのメンバーの中でも会社についてもっともコミットする人間が社長です。であれば、この日ばかりは1日社長になったつもりで考えてみてください。そうすることで会社に対する理解が深まるはずです。

 3つ目は、このイベントを通して自分のことを見つめてください。このイベントはカヤックという会社の理念や文化を考えると同時に、自分がどのように理解しているのか、そもそもあっているのか?などを考える場でもあります。自分の気持ちを見つめ自分自身を内省する場でもあります。

 つまり合宿に参加して、「カヤックを辞めることに決めました」、そういうきっかけになる場であってもよいのだと思っています。深く考えずにその場に居続けるよりも、自分が人生において仕事において大切にしていることは何なのか?そして、それはカヤックにあるのか?そこを見つめてみる機会でもあるのです。

 せっかくなので、合宿の終わりに感想を聞く場があります。自分が気づいたことをみんなにシェアしてみてください。

 4つ目は、いろいろな社員と交流してみてください。この合宿の目的は真剣に理念や文化について考えることですが、それを通して文化共有をする場でもあります。すなわちいろいろな社員と話をすることが、文化の共有にもなります。そしてカヤックはチームワークを非常に大事にしています。チームに参加するメンバーがお互いのことをよく知っていればこそ、チームワークが良くなるのだと思っています。

 相性がいいとか悪いとかも大事ですが、相性が悪い人と仕事することだってある。でも、相手をよく知っていることで相性が悪くてもどうやったらいい仕事ができるかが見えてくることがあります。仲間と一夜をともにすることで、相手をよく知ることができると思います。全員で会社から離れた場所に行って、わざわざ泊まってまでいるのですから、せっかくなので話したことのないメンバーと話してみるといいですね。あ、もちろん、そういうのが苦手という人もいると思います。でも大丈夫。何も話さなくてもいいんです。一緒にただ時間を過ごすだけでも親しくなっています。とりあえず参加することが大事です。

 5つ目は、この合宿が、気持ちの悪い場だと覚悟してください。大の大人達が一同に会して1つの課題に対して真剣に議論をしつくします。その光景は気持ちが悪いです。かつ、カヤックという1つの会社の中で行っているイベントなので、時には内輪ネタもでます。内輪ネタというのは閉じた世界で面白いだけで、外の人には決して面白くなく、はじめて参加した人にとってはつまらないものです。また、1つのカヤックという会社の考え方についてあーでもないこーでもないということは、何か宗教的な地場が発生します。それが時に気持ち悪いということになるのだと思います。ただ、それも含めて、のっかってみてみるか、まずはそんな気持ちで素直に参加してみるときっといいことはあると思います。

 6つ目は、きっとへとへとになると思います。合宿初参加の人はおそらく普段使ってない脳をつかいます。ブレストに慣れていなかったり、あるいは知らない人と話をしたり、だから合宿の最後にはきっとへとへとになっています。覚悟ください。でもそれでいいんです。リラックスしに来ているのではなく、普段使っていない脳を使うために鍛えに来ている合宿なので。頑張ってください。以上です。

 面白法人代表

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「250人全員参加の「社長合宿」で事前に伝える6つのこと」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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