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売上高1300億円をつくってきた商売の仕組み

利益率20%、資本2回転にこだわる

  • 渡邉 美樹

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2012年2月6日(月)

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 最近バングラデシュに行ってきました。まず、その時の体験について皆さんに少しお話したいと思います。

マイクロファイナンスの創始者、ユヌス氏に出会う

 ムハマド・ユヌスさんをご存知でしょうか。アジアの最貧国といわれるバングラデシュのグラミン銀行の総裁で、5年前にノーベル平和賞を受賞されました。

 被災地とバングラデシュは、これから立ち上がろうという面では同じ状況ですから、そのバングラデシュで立ち上がった1つの事業の例としてグラミン銀行のお話をしたいと思います。

 バングラデシュで貧しい人達が事業を起こしたい、と考えたとしましょう。銀行は当然お金を貸さない、担保もないという状況のなかで、ムハマド・ユヌスさんは「マイクロクレジット」という融資方法を考案しました。要するに小口の事業融資です。簡単に言うとサラ金ですね。バングラデシュは非常に貧しい国です。普通にサラ金をやれば、お金は返ってこないですね。

 そこでユヌスさんは、2つの条件を満たすと踏み倒されないことが分かったのです。そのノウハウを編み出したのです。

5人組の女性に無担保融資、回収率98%

 1つは集団責任。5人組に貸します。同じ地域で5人組を作ると裏切らないのです。これを裏切ったら、村八分になりますよね。自分の住むところをなくします。ですから、1人が挫折しそうになってもみんなが助ける。その結果、融資の回収率がなんと98%です。すごいですね。担保も無しで98%も返済されるのです。

 そしてもう1つの条件は、女性限定です。男性はダメなのです。女性は約束を守るそうです。ユヌスさんは同じ村に住む5人組の女性にお金を貸して、貧しい人達への少額融資銀行を成立させたのです。

 それでは、なぜ彼がノーベル平和賞を受賞したかというと、通常のビジネスではなく、ソーシャルビジネスだったからです。ソーシャルビジネスとは何か。今は世界60カ国の大学で研究が始まっている新しいビジネスの形態なのです。

 NGOという組織がありますね。これは寄付を集めて、世のため人のために良いことをしましょう、ということですよね。株式会社というのもあります。これは出資してもらい利益を出して、そのお金を出資してもらった人、いわゆる株主に配当するという形態です。

 ソーシャルビジネスというのは、この真中にある形態です。株式会社なのですが、儲かったお金は世のため人のために使います。出資した人は自分の出資した分しか取ってはいけません。それ以上、会社が儲かったら全部世のため人のために使いなさい。つまり、配当は世の中が良くなっていくこと、というルールです。世の中に貧しさがなくなっていくこと、それこそが配当だという考え方なんのす。

 この形態が非常に面白いのは、企業として大事な、納税と雇用を生み出しながら、なおかつ社会に貢献していく。新しいビジネスモデルなんです。同じような目的を持っていても、NGOは基本的に納税と雇用を生みません。儲からないので税金を払わないし、雇用も広がらない。 

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